新時代を担う日中友好の架け橋に

「日中植林・植樹国際連帯事業」2021年度中国大学生オンライン交流(地方間交流)(福岡県-江蘇省)

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グループディスカッションの様子

北九州市環境ミュージアム・松岡 館長の講義

 

実施概要

実施日 : 2021年11月24日(水)14:40~18:00

主 催 : (公財)日中友好会館

協力機関: 中国日本友好協会、江蘇省人民対外

      友好協会、福岡県

参加者 : 中国側 南京農業大学 学生 21名

      日本側 福岡県庁、

          北九州市環境ミュージアム、

          北九州市立大学と福岡工業

          大学の学生(大学生13名)

 内 容 :

福岡県や北九州市環境ミュージアムによる環境問題に関する講演、日中大学生による環境をテーマとしたグループディスカッション・フリートーク

 

実施方法:

Web会議システム「Zoom」を使用したオンライン交流

 

 本交流は、日本と中国の友好都市提携を結ぶ地域の大学生・市民がオンラインで交流するもので、全4回の第1回として、福岡県と江蘇省の間で「環境」をテーマに行いました。

 本交流を通して、福岡県および北九州市の環境問題の取り組みについて理解を深め、日本と中国の大学生がグループディスカッションを行なうことで、環境問題を接点に、相互理解と友好促進を図ることを目的として実施しました。

 

福岡県の環境問題の取り組みについて学ぶ

 福岡県の環境政策紹介では、県の環境ビジョンと関連する具体的な取り組みや、江蘇省をはじめとする海外との国際環境協力についてお話しいただきました。また、北九州市環境ミュージアムの講演では、北九州市で発生した公害を克服してきた歴史と現在の環境政策におけるSDGSの視点について話を聞き、福岡県の過去・現在、そして未来へ向けた環境問題への取り組みについて学びました。学生達からは、ゴミの分別に関する施策と市民への啓発の具体的な方法、北九州市の工場廃棄物の資源化、市民が参加する環境テストの開催について等、さまざまな質問があがりました。

 

「環境」をテーマにグループディスカッション、フリートーク

 福岡県の環境問題への取り組みを踏まえ、各グループで「環境」をテーマにディスカッションを行い、日中の学生同士が環境問題で関心のある事項や身近な取り組みについて意見交換を行いました。また、続くフリートークでは、学校生活・趣味・若者文化・食など、様々な分野にわたり、お互いに興味のあることについて紹介し合い、より交流を深めました。

プログラム

①   福岡県挨拶

②   福岡県紹介

③   福岡県環境政策紹介

④   講演「北九州市の公害克服の歴史、

              環境政策におけるSDGSの視点」

      松岡 俊和 北九州市環境ミュージアム 館長

⑤   日中大学生交流 グループディスカッション

6グループに分かれ、「環境」をテーマにディカッション、フリートーク、代表者の感想発表

⑥ 福岡県福岡県閉会挨拶

 

 

参加者の感想

【中国大学生の感想】

 福岡県の環境政策や関連する取組みについて知ることができ、低炭素、循環型社会をどのようにつくっていくかについて多くのことを考えさせられました。また「フードバンク」「エコファミリー応援計画」などの新しい概念を数多く知ることができ、とても勉強になりました。

 

収穫は大きく、特に国際環境協力についての説明は勉強になりました。個人的には、このような国際間の地域環境協力について聞くのは初めてで、これまで想像したこともありませんでした。環境保護はこれまでもずっと大きな問題で、全国的に重視しなければならないほど大きなものまであります。しかし、それは同時に、一人一人の生活の中で誰もが関わり、改善できるほど小さなことでもあります。今回の交流でもこの点はいっそう裏付けられました。

 

日本の大学生との交流では、環境問題に対する私たちの見方は似ているところが多く、持続可能な発展についてはどちらもすばらしいビジョンを持っていることが分かりました。この交流に参加できてよかったです。

 

北九州市の歴史的経験を見ると、急速な発展と環境保護対策の矛盾は全く調整可能なものです。今回の交流を通じて、私は環境保護対策のPRや取り組みをさらに進めることの重要性にも気付きました。

 

同世代の人との交流はやはり楽しかったです。双方の間で環境問題について意見交換したほか、互いにそれぞれの地方の特色や生活、興味について知ることができました。今回の交流を通じて、自分の知らないもう一つの生活を知り、自らの好奇心を満たすことができたことが本当にうれしかったです。

 

【日本大学生の感想】

環境問題を学ぶ学部に在籍しているが、過去にあった問題を克服してさらにそこからその歴史や技術を共有するという現実の流れを実感することが出来た。また、英語で環境問題について話すということはとても難しく、話の展開のさせ方をもっと意識しなくてはいけないと思った。

 

最初は、お互いに緊張していたのか中々会話が進みませんでしたが、環境問題などの社会問題や趣味などのフリートークを通じて段々と笑顔が増えていくコミニケーションが多くなっていったのでとても良い機会を過ごすことができました。また、英語でのコミュニケーションであったので自信や、英語能力向上に向けてより学習を頑張ろうと思えるきっかけになったと感じています。今回は、このような貴重な機会をさせて頂きありがとうございました。

 

今回のオンライン交流は私が日頃学んでいる環境問題についての議論ということで、今後の学生生活にも生かしていきたいと思います。

私は英語があまり得意ではないです。中国人のみならず、周りの日本人学生の英語を喋る姿を見て、とても良い刺激を受けました。

 

今回の交流を通じて、福岡県の環境に関する政策と活動の実施が多岐にわたることを知りました。相互の質問と交流を通じて、中国と日本の学生はお互いの現存する環境問題に対する見方と日中両国の特色ある風俗や食べ物などをわかりました。