東京、広島、京都、大阪で教育交流 「日中平和友好交流計画」に基く第八回中国教育関係者代表団一行18名(団長許金平中日友好協会秘書長)は11月24日から12月3日まで来日し、一行は北京市、山東省、新彊ウイグル自治区ウルムチ市、長春市、南昌市、福州市の教育委員会幹部と学校長から編成され、東京、広島、愛媛、奈良、京都、大阪を訪問、関係官庁への表敬や各地での教育関係者との交流、学校訪問などが友好的な雰囲気のなかで行われた。
日中双方が教育交流の重要性を語る 東京では林義郎当財団会長、荒井正吾外務政務官、鮎澤光治東京都教育次長を表敬訪問、林会長は「最近は中国経済が目覚しい発展を遂げている。これからは日中双方が協力して共に繁栄したいもの。私自身は国会議員を辞め、今後は日中友好のために仕事をしたいと思っているのでよろしく」と述べた。また、奈良県出身の荒井政務官は「昨年は東大寺大仏開眼1250年目であった。この一世紀の間には両国間には不幸な戦争があった。その中でも孫文先生や魯迅先生等が日本に来られた。いまは大勢の留学生が来ておられ、人的交流は途絶えることなく続いてきた。両国は互いによいところを学び合う関係である。日本訪問が成果のあるものであるように」と語った。そして鮎澤教育次長は「昨今の地方財政の改革や経済問題を抱える状況下で東京の教育は大きな課題を抱えている。一方、国際社会の中で日本が役割を果たす上で人材養成は極めて重要である。ご一行の訪問が教育に対する更なる理解を深めるために有益であることを祈る」と挨拶した。許団長は荒井政務官との会見の席上「教育は国家の基本であり、両国ともに教育を重視している。そして21世紀は新しい文化を創造し共有する時代でもある。私たちはこれからもやるべきことがたくさんある。どうかご支持をお願いしたい」と教育・文化交流における双方の協力と交流が重要であることを強調した。
その後、東京での当財団林会長主催の歓迎レセプションには、外務省の渡辺信之中国課長補佐、中国大使館の呉江浩参事官をはじめ、東京都教育庁関係者および11月に訪中した第十回都道府県教育訪中団参加者など総計60名が出席した。広島では常盤豊教育長主催のもとに教育委員会幹部と県立広島井口高校関係者が出席して歓迎昼食会が開催された。大阪の歓送会は当財団の村上立躬理事長主催で開催され、西川仁志教育振興室副理事をはじめとする府教育委員会幹部、大阪総領事館韓佐民副総領事等が出席して一行の訪日を喜び親しく懇談した。
校長主導の教育改革現場を参観 一行は東京都教育庁を訪問して鮎澤教育次長をはじめ、指導部、総務部幹部から東京都の教育概況の説明を聞き、その後渋谷区立広尾中学校を訪問、桜庭清徳校長から学区制廃止など大胆な改革に取り組んでいる現状についての詳細な紹介を受け、授業参観、施設見学をした。また、広島では広島県立広島井口高等学校を訪問し、岡本正之校長より「21世紀の国際社会を舞台に活躍できる人材養成と特色ある学校づくりに力を入れている」同校の教育について詳細な説明を聞き、授業参観、施設見学をした。
京都では京都大学を訪問し、戸倉照雄国際交流課長と中山有二留学生課長が一行を歓迎、「高く飛翔し、広く交流し、深く探求する21世紀の実現を目指して国際貢献していきたい」との理念の下に、同大学が世界23カ国の53大学・3大学群と学術交流協定を結び、学生・研究者を派遣し、約2、000名の留学生と700余名の外国人研究者を迎えていることを紹介した。また、大阪では教育振興室と教育政策室の幹部が出席して大阪府の教育概況と改革の現状などが紹介された。以上教育交流ではそれぞれ校長主導で教育現場が大胆な改革に取り組んでいる状況が具体的に紹介されたが、現場を預かる立場としては中国側の教育改革とも相通じる話であり、いずれの懇談会でも中国側からの矢継ぎ早の質問攻めに時間の不足を感じる状態であった。
広島平和記念資料館などを見学、四国に渡る 一行は東京で国会議事堂、広島で平和記念資料館を見学して日本の政治と戦争に関する歴史を考察し、広島では宮島の厳島神社を見学、翌日は高速艇で松山に渡って日本一古い歴史をもつ道後温泉に宿泊、紅葉の美しい奈良では東大寺の大仏、けいはんな学術研究都市などを、大阪では松下電器産業(株)科学技術館などを参観、伝統的な日本の文化や歴史、生活様式などを体験しながら、最先端技術の開発についても認識を深め、12日に関空から元気に帰国した。