「日中植林・植樹国際連帯事業」中国西南地区防災訪日代表団

 2017年3月26日から4月2日までの日程で、中国西南地区防災訪日代表団(団長=顧林生 四川大学-香港理工大学 災害復興管理学院 教授/執行院長)が来日した。本団は、四川省・雲南省等の大学・防災関係機関に所属する青年で構成された計35名で、外務省が実施する「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として招聘した。

 代表団は、東京・茨城・静岡・京都・兵庫を訪問し、関係省庁、防災研究機関、自治体・大学の関連施設の視察等を行ったほか、静岡県で植樹活動を行った。また、各地で歴史文化や自然に関する視察をし、包括的な対日理解を深めた。

 

日本の防災減災対策について体系的に学ぶ

 東京ではまず、国土交通省にて国土強靭化等の地震防災における取り組みの説明を受け、続く気象庁では、気象予報や地震火山に関する予報・警報業務の紹介があり実際の業務現場を視察し、日本政府としての防災減災対策について理解を深めた。茨城では、国立研究開発法人防災科学技術研究所を訪問。地震ザブトン(地震動体験シミュレータ)体験のほか、大型耐震実験施設や大型降雨施設を視察し、日本の防災減災分野の技術開発研究状況を間近で知ることができた。

 静岡では、国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所管轄の大沢扇状地にある砂防施設を視察。富士山で発生する土石流をくい止める仕組みや今までの防災実績を聞き、その効果に感心していた。また、大沢扇状地内で富士山を望みながら植樹活動を行い、今後、防災分野での日中両国の協力関係がより一層深まるよう祈念した。

 京都では、京都市の防災対策について幅広い視察を行った。まず、多数の世界遺産や文化財を抱える京都市の文化財防火防災対策に関するブリーフを受けた後、実際に東本願寺の防火設備を見て回った。次に京都駅ビル内の中央防災センターや防災設備を視察し、如何にして公共機関を利用する市民を災害から守るか、その取り組みを学んだ。兵庫県では、兵庫県災害対策本部にて県の災害対策に関するブリーフ、国立大学法人神戸大学にて大学の危機管理体制や学生による災害支援ボランティアの取り組みについて紹介を受けた。また、人と防災未来センターを視察し、日本ではどのように防災減災に関する一般市民への啓発活動を行っているか体感した。

 

 そのほか一行は、東京で皇居二重橋・東京タワー、京都で金閣寺、兵庫で相楽園を参観し、さまざまな角度から日本の魅力を満喫した。8日間を通して、日本に対する理解や関心を高めるきっかけとなった。

 ほとんどの団員は初来日だったが、プログラムを通じ、「国、地方自治体、そのほか文化財や学術機関、公共施設での各種防災・減災対策について、レクチャーや現場視察を通じ、理解が深まった」「防災・減災における予報・警報の重要性を改めて認識した」「日本ではどのように防災に関する研究・実験を行い、今後の対策に活かしていくのか、現場で見聞し大変参考になった」「過去の災害からの教訓や日常生活の中での防災対策に関する市民への啓発の取り組みを知り、とても勉強になった」などの感想が聞かれた。

 

日程表 参加者の感想

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