「日中植林・植樹国際連帯事業」中国住宅建築分野環境防災訪日代表団

 2017年4月23日から4月30日までの日程で、中国住宅建築分野環境防災訪日代表団(団長=厳陣 上海中森建築・工程設計顧問有限公司 董事長・総経理)が来日した。本団は、中国住宅・都市農村建設部、地方政府、中国建築設計研究院及びその関連企業の職員等で構成された計29名で、外務省が実施する「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として招聘した。

代表団は、東京、宮城、北海道を訪問し、国や自治体の防災対策を学び、東日本大震災被災地の視察や関係施設の訪問・視察を行ったほか、宮城県岩沼市千年希望の丘で植樹活動に参加した。また、各地で文化や自然、科学技術などを体感できる施設を視察し、包括的な対日理解を深めた。

 

日本の防災対策について学ぶ

代表団は東京で経済産業省、国土交通省を訪問し、ブリーフを受けた。経済産業省では経済産業省と(一社)日本鋼構造協会より鋼構造普及の取り組みについてブリーフを受けた。国土交通省では住宅・建築物の耐震・省エネ施策についてブリーフを受け、日本の住宅建築分野における防災対策について理解を深めた。

 

宮城へ移動、東日本大震災の被災地を視察、植樹活動に参加

東京での視察を終えた代表団は宮城へ移動し、東日本大震災の被災地を視察した。南三陸町ではさんさん商店街を視察した後、甚大な被害を受けた旧防災対策庁舎前で献花を行った。女川町では復旧したばかりの女川駅と新設された商店街シーパルピア女川を視察した。石巻市では高台にある日和山公園から石巻市全体の様子を視察しながら、当時の被害状況と今後の復興計画について説明を受けた。岩沼市では玉浦西地区で集団移転事業について視察し、千年希望の丘にて紅葉、山桜、山吹、の苗木29本を植樹した。国土交通省東北地方整備局では東日本大震災発生時の対応、当時の経験を踏まえた教訓や現在の災害発生時の体制についてブリーフを受け、広域防災拠点としての機能について理解を深めた。

 

北海道へ移動、環境・省エネ・防災について学ぶ

宮城での視察を終えた代表団は北海道へ移動し、環境、省エネ、防災のテーマに基づいて視察を行った。北電興業株式会社を訪問し、自然換気、高効率個別熱源空調への更新など、地域特性を踏まえた省エネ改修事例について視察した。モエレ沼公園では雪を利用した冷房システムや、ごみ処理場跡地を利用した整備計画など、環境に配慮した都市計画について理解を深めた。また、札幌市民防災センターを訪問し、地震体験、暴風体験、消火体験を行い、災害発生時の対応について学んだ。

 

そのほか一行は、東京で浅草、隅田川川下り、東京スカイツリーを、宮城で青葉城を、北海道で北海道庁旧本庁舎、羊ヶ丘展望台、小樽貴賓館、小樽運河、田中酒造、天狗山を参観し、さまざまな角度から日本の魅力を満喫した。8日間を通して、日本に対する理解や関心を高めるきっかけとなった。

 

ほとんどの団員は初来日だったが、プログラムを通じ、「行政が推進している住宅・建築分野の耐震化や省エネ化推進事業についてのレクチャーは大変参考になった」「東日本大震災の被災地を視察し、住民の意見を取り入れた街づくりに深い印象を受けた」「日本の進んだ環境保護、省エネの取り組みは中国も見習うべきだと思った」「今後、防災分野においてより一層の中日協力が必要だと感じた」などの感想が聞かれた。

 

日程表 参加者の感想

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