2010日本青少年訪中代表団808名が訪中、各地で交流を行う

団員によるダブルダッチパフォーマンス

団員によるダブルダッチパフォーマンス

 2010日本青少年訪中代表団(総団長=江田五月財団法人日中友好会館会長)が10月19日から25日の日程で訪中した。中国側は中華全国青年連合会が受け入れを担当し、当財団が派遣実施を担当した。代表団は高校生、ポップカルチャー、文化、地方交流(和歌山)、経済、教育関係者、メディア・コンテンツ、地方交流(兵庫)、メディア、友好団体の青年で構成された808名で、北京のほか河北省、黒龍江省、寧夏回族自治区、山西省、雲南省などを訪問した。訪中直前に尖閣諸島での問題から発生したデモ等により訪問先、プログラムの変更等があったが、中国側の周到な配慮の下、各種の交流、参観活動に参加した。北京では20日午後に京劇観賞・講座を聴講し、同日夜には北京国際飯店で開催された歓迎レセプションに参加した。同連合会の盧雍政副主席は歓迎の挨拶で「日中関係の未来は青少年にあり、友好事業の継承者として若い人と一緒に両国の友好交流の素晴らしい伝統を大切にしていきたい」、と述べ、続いて江田総団長は「日本と中国は一衣帯水の関係であり、感情ではなく意志の力で両国の関係を変えていくことを若い人に期待している」と挨拶した。

 さらに日中双方の出し物があり、日本側からはポップカルチャー分団の女性歌手グループRi-Sa.Jによる歌と、大阪大学アカペラサークルによる歌、友好団体分団のオーバーサンプによるダブルダッチ(縄跳び)のデモンストレーションを行った。最後には日中双方の参加者が舞台に上がり、共に歌い、踊る場面も見られるなど、盛況のなか終了した。

 21日からは分団ごとにAからEの5コースに分かれて中国各地を訪問し、中国青少年と交流を行った。

・Aコース(静岡・宮城・茨城・滋賀県高校生)【唐山-天津コース】

本を見ながら交流(北京市潞河中学)

本を見ながら交流(北京市潞河中学)

 4県からなる高校生団計235名(静岡県35名、宮城県82名、茨城県40名、滋賀県78名)は、北京での活動の後、河北省唐山市及び天津市を訪問した。北京では中国戯曲学院附属中等戯曲学校、北京市海淀実験中学、北京市潞河中学の3校に分かれ、それぞれで書道、中国武術等の授業体験や中国の高校生との交流を行った。唐山市では、曹妃甸工業区、冀東油田のほか、ゴミの山から公園へと整備された南湖公園等を参観し、また、天津市では、天津港博物館や天津都市計画展覧館等を参観した。訪問都市が出発直前に西安から変更になり、予定されていた現地の高校生との交流は北京での1回のみとなり大変残念ではあったが、環境に配慮した経済モデル都市の計画を見聞きし、日本の高校生は発展著しい中国の勢いを肌で感じたようだった。

・Bコース(新潟・岩手・千葉県・東京都・大阪府)【長春-大連コース】
 高校生分団(新潟県83名・岩手県41名・千葉県42名・東京都41名・大阪府40名)一行247名は北京・吉林省長春・遼寧省大連を訪問した。同団は北京、長春の2都市で学校交流を行い、熱烈歓迎を受けた。北京では、Aコースと同じく北京市海淀実験中学、北京市潞河中学を訪問し、書道や美術などの通常授業に参加した。長春では、長春日章学園と長春市第十一中学の2校に分かれ、バレーボールや卓球など日中混成チームによるスポーツ親善試合を行うなど、各校で多彩な交流プログラムに参加し、同世代との交流を通じて、中国高校生の学校生活への理解を深めた。
 故宮博物院、北京都市企画展覧館の他、長春市では浄月潭森林公園、彫刻公園、大連市では大連機車車両有限会社やアニメ基地など参観。また、長春市から大連市に移動する際に夜行列車に乗車するなど、中国の歴史、文化、自然、生活について幅広く貴重な経験が得られた。

・Cコース(ポップカルチャー・文化)【北京-銀川コース】

駱駝に乗って沙坡頭沙漠整備工程視察

駱駝に乗って沙坡頭沙漠整備工程視察

 ポップカルチャー分団28名、文化分団58名、合計86名が参加した。北京で中国光華科学技術基金会訪問と陳愛連ダンス学校での交流を行い、寧夏回族自治区へ移動。発展著しい北京の後に訪問した寧夏回族自治区は広大な砂漠や荒涼とした大地が広がり、西夏王陵や水洞溝等の参観をとおして中国の悠久の歴史と広大さを感じることができた。また砂漠拡散防止の取り組みや緑化システムなど日本が技術・資金協力したプロジェクトを視察し、中国の環境対策を学んだ。銀川の歓送会では活け花のデモンストレーションや合唱などで交流を行い、大いに盛り上がった。各訪問先では温かく迎えていただき、団員からも中国側のきめ細かい配慮に感謝する声が聞かれた。

・Dコース(地方交流(和歌山)・経済・教育関係者・メディアコンテンツ【太原-青島コース】
 地方交流(和歌山)分団13名、経済分団53名、教育関係者分団20名、メディア・コンテンツ分団32名は、北京で分団ごとに環境視察、学校訪問、インターネット関連視察を行った後、山西省太原市と山東省青島市を訪問した。太原でも、ステンレス工場、教育庁及び学校関係者、放送行政部門への訪問・交流をそれぞれ行ったほか、苗木基地、果樹園などの農業参観や山西省博物館参観を通して、中国内陸の中核地の歴史と経済発展の現状を幅広く見聞することができた。
 沿海経済都市である青島では、電機メーカーのショールーム、ビール博物館、少年宮、青島港に分かれて訪問参観し、またオリンピック記念ヨットセンターを見学した。各地では日本語を学ぶ大学生が行動をともにし、団員と学生生活や日中両国の若者文化についてなど身近な話題で語り合い、楽しく有意義な交流となった。

・Eコース(メディア・友好団体・地方交流(兵庫))【昆明-広州コース】

中国青年ボランティア協会と交流

中国青年ボランティア協会と交流

 メディア分団31名と友好団体分団61名、地方交流(兵庫)分団27名が、北京および雲南省、広州を訪問した。北京では、メディア分団が新聞社である中国青年報を訪問し、編集者や記者らと意見交換を行い、日中関係の敏感な問題についても率直に話をした。友好団体分団は中国青年ボランティア協会にて、貧困者や緊急事態への支援、環境保全やオリンピック、万博など、様々なボランティア活動についての紹介を聞いた。地方交流(兵庫)分団は中国青少年発展基金会より、学生創業支援事業に関して、スライドなどを通して説明を受けた。
雲南省へ移動した後、昆明にて分団ごとに、メディア関係者および雲南省青年との意見交換や、雲南省青年基金会関係者との交流を行ったほか、石林県にて、様々な形をした岩や石がそびえる風景区を参観した。また、少数民族のイ族が暮らす村を訪れ、現地の生活を垣間見たほか、夜にはキャンプファイヤーに参加し、イ族の歌や踊りなどで盛り上がった。
 広州では、10月にオープンしたばかりの広州タワーを参観し、団員は市内を広々と見渡していた。最終日の夜には歓送会が催され、ダブルダッチやレクレーションなどのパフォーマンスが披露され、賑やかな雰囲気の中、別れを惜しんだ。

 一行は10月25日に中国各地から帰国した。団員からは「テレビで報道されているイメージ違い、中国側は我々を温かく迎えてくれた」、「今回出会った中国の方々と今後も交流を続けていきたい」といった声が聞かれ、大きな成果を得ることができた。
 今回の訪中にあたりご尽力いただいた外務省、中華全国青年連合会ほか関係機関の皆様に厚くお礼申し上げたい。

(総合交流部)

日程表 参加者感想文

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