「日中植林・植樹国際連帯事業」中国公益活動家中堅幹部代表団

 2017年7月2日から7月8日までの日程で、中国公益活動家中堅幹部代表団(団長=姫軍 世澤律師事務所 創業パートナー/弁護士)が来日した。本団は、環境保護、防災等の公益活動に携わる各界の中堅幹部及び青年計24名で構成され、外務省が実施する「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として招聘した。

 代表団は、東京、三重、愛知を訪問し、環境・防災に関するセミナー、企業や関連施設・学校等の訪問・視察を通じ、日本の同分野への理解や関係者との親睦を深めたほか、三重県四日市市で植樹活動を実施した。また、日中間の歴史や経済に関連するブリーフ・懇談等を通じ、包括的な対日理解を深めた。

 

日本の環境の諸問題、日中関係について理解を深める

 代表団は東京で、上智大学法科大学院・法学部の桑原勇進教授より、「日本における環境訴訟の歴史的展開と現代の課題」をテーマとしたセミナーを受けた。団員からは多くの質問が挙がったほか、中国の環境法の現状も紹介され、日中の環境法の違いを認識し、日本の環境の諸問題について知るきっかけとなった。

 その後外務省を訪問し、日中関係に関するブリーフを受け、意見交換を行った。また、公益財団法人東京財団を訪問し、政治・経済・人的交流等、さまざまな角度から見た日中関係をテーマに自由に懇談した。忌憚のない意見交換を行い、日中間の諸問題における日本政府の立場を理解するとともに、今後の友好関係を築くためには人と人の交流が不可欠であることを確認し合った。

 

三重、愛知で記念植樹や環境・防災プログラムに参加

 三重では四日市公害と環境未来館を訪問し、過去の公害や環境訴訟についての展示・映像の見学や市職員との交流を通じ、日本がかつて経験した公害やその社会への影響、問題解決への取り組みなどについて理解を深めた。続いて、同施設の所在する四日市市民公園にて記念植樹を行った。「永続性」という花言葉を持つハナミズキの苗木1本を植え、日中の友好関係が末永く続くよう、一人一人が想いを心に刻んだ。

 また、三重と愛知で、2社の企業を訪問した。三菱ケミカル株式会社四日市事業所では、環境保護への取り組みに関する説明を受けたほか、発電設備や廃水処理設備を見学した。また、愛知県豊田市の小島プレス工業株式会社では、同社が取り組む中国青海省との友好交流や、人工知能等の最先端技術を用いたIoT、IVI等について説明を受けた。訪問を通し、日本人の環境保護意識の高さや、目先の利益よりも国民の健康や顧客に尽くすことを大切にするという、日本企業の精神に触れることができた。

さらに、名古屋市では東邦高等学校を訪問し、教育活動全般、体育教育、環境、防災、持続可能な開発のための教育、国際交流等について説明を受け、普通科や美術科の授業や校内の施設を見学した。環境・防災教育のみならず、日本の教育状況について幅広く学ぶ貴重な機会となった。

 

 そのほか一行は、東京で江戸東京博物館、皇居、東京タワー、深川不動堂を、三重で伊勢神宮を参観し、7日間を通して、日本に対する理解や関心を高めるきっかけとなった。

 

 訪日プログラムを通じ、団員からは「視察と植樹活動を通し、日本の環境保護の歴史と現状を深く理解することができた」「汚水処理等の先進技術と、人の健康を第一に考えた生産理念は見習うべきだと感じた」「日中間にはデリケートな問題が存在するが、交流によってそれを解決していけたらよいと思った」などの感想が聞かれた。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

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