「JENESYS2017」中国社会科学院青年研究者代表団第1陣

 2017年6月25日から7月2日までの日程で、「JENESYS2017」中国社会科学院青年研究者代表団第1陣(団長=張冠梓・中国社会科学院人事教育局 局長/研究員)計25名が来日した。本団は、中国社会科学院に所属する青年で構成され、外務省が推進する「JENESYS2017」の一環として招聘された。

 代表団は「文化遺産の保護」をテーマとし、東京・大阪・奈良にて訪問・視察を行い、関係者と交流したほか、先端技術、地方都市や世界遺産などの参観、日本文化体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

日本の有形・無形文化遺産の保護に関し幅広く学ぶ

 

 代表団は、文化庁や奈良県による文化遺産の保護に関わる行政施策のブリーフ、東京国立博物館の視察、大阪の山本能楽堂視察・能楽体験、ボランティアガイドによる世界遺産・東大寺および奈良公園周辺の史跡名所の参観、奈良文化財研究所訪問および平城京跡関連施設の視察など、テーマに関する活動を行った。各所で関係者との交流を交えつつ、日本の有形・無形遺産の保護について、行政施策、研究活動、一般市民への啓発・普及の取り組み等、幅広い観点から学ぶことができ、貴重な経験となった。

 そのほか、東京ではパナソニックセンター東京、浅草、皇居二重橋、印刷博物館、奈良では唐招提寺を参観し、日本の歴史文化や先端技術に触れ、地方の魅力を体感した。

 

 8日間の日程を終えて、団員からは「日本は有形文化遺産の修復・保存において、古来の姿とその建造技術を残すことを何より重視していることに感服した。若い職人の育成等、容易ではないことだが、我々も見習うべきだと思った」「能楽プログラムに参加し、その歴史と芸能の奥深さを理解することができた。日本では市民も伝統芸能の保護に尽力しており、これが彼らの精神的な境地を高めていると感じた」「発掘・修復・復元といった、日本の文化遺産に関する研究レベルの高さを実感した。自分の専門である木簡研究において、今後、日中間の研究交流の促進に取り組みたい」「今回のプログラム全体を通じ、日本国民全体が文化遺産の保護に対して深い理解を示していると感じた。市民や観光客に対する文化遺産への理解や保護の啓発においては、ボランティアガイドの役割も大きい」との感想があがり、実りある訪日となった。

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