「日中植林・植樹国際連帯事業」中国大学生訪日団第1陣

 2017年7月10日から7月17日までの8日間、中国大学生訪日団第1陣(団長:王 占起 中国日本友好協会副秘書長)計100名が来日した。本団は「文化」をテーマとし、北京大学で漫画に親しむ学生(漫画分団)と国際関係学院と北京第二外国語学院で日本語を学ぶ学生(日本語分団)、上海大学で書道に親しむ学生(書道分団)で構成され、外務省が実施する「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京・愛知・三重・神奈川にて、環境・防災に関するセミナーや関連施設の視察等を行い、愛知県瀬戸市では植樹活動を行った。また、大学を訪問して日本の大学生との親睦を深め、「文化」をテーマとした視察・参観を行ったほか、経済・科学技術・歴史・社会に関する包括的な対日理解を深めた。

 

植樹を含む、環境・防災に関する活動を実施

 まず都内で、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)の宮崎猛志理事による「環境問題や自然災害に対して私たちにできること」をテーマとしたセミナーを受講し、同協会でボランティア活動を行っている学生2名から、環境保護や被災者支援などの実際の活動について話を聞いた。また、漫画分団・日本語分団と書道分団に分かれて、それぞれ都内にある世田谷清掃工場、千歳清掃工場を視察し、日本の環境行政サービスについて理解を深めたほか、全団で三重県の四日市公害と環境未来館を参観し、コンビナートで働き、企業内で環境汚染反対活動をした経験者から、大気汚染被害の実体験とその改善運動の歴史について話を聞いた。また、愛知県では、瀬戸市で伊藤保德市長と共に3本のハナミズキを植樹し、名古屋市港防災センターで災害時の避難行動について体験学習した。

 

「文化」をテーマに学生交流や施設見学

 都内では、漫画分団と日本語分団は明治大学を訪問し、国際日本学部国際日本学研究科の宮本大人准教授による「『SLAM DUNK(スラムダンク)』(井上雄彦)を読み解く」というテーマで模擬授業に参加した。また、駿河台キャンパスでは萩生田光一内閣官房副長官と土屋恵一郎学長の歓迎挨拶を受け、米沢嘉博記念図書館を見学した。初めて漫画について学術的に研究した講義を聴いた団員も多く、熱心に耳を傾けていた。書道分団は大東文化大学を訪問し、書道専攻の学生と揮毫交流した。日中の学生は、互いの作風を比べ合ったり、感想を述べ合ったりして、交流を深めた。

 愛知県では全団で中京大学を訪問し、学生と自由交流やキャンパスツアーなどを行った。百数十名にも及ぶ中京大生が参加し、学生生活や趣味、自分の専攻分野などについて、自由闊達に交流した。分団ごとに、それぞれ専攻が近い学生を中心に多くの中京大生が参加したため、互いの興味・関心がある話題について交流でき、とても話が盛り上がった。

 そのほか、東京では皇居二重橋・浅草寺・TEPIA先端技術館、愛知では熱田神宮・トヨタ産業技術記念館・名古屋城・徳川美術館、神奈川で藤子・F・不二雄ミュージアムを参観し、多面的に日本を理解した。

 

 団員からは、「自ら植樹して緑化に少しでも貢献できたことがうれしかった。また瀬戸市に来て木の成長を確かめたい」「たくさんの四日市公害に関する一次資料や具体的な裁判の過程を見聞でき、非常に心を打たれた。環境保護の重要性を体感できた」「日本は防災を重視し、非常に努力していることに感動した」「日本の学生は、勉強以外にもアルバイトやボランティア、趣味の活動など、いろんなことに挑戦し、自分の視野を広げていた」「地方の小都市でさえ立派な美術館があるなど、生活水準や教育水準に大都市との格差はないようだった」など、思い思いの感想が聞かれた。

 今回の経験は団員にとって、社会や自分の専門分野に新たな気づきを与え、成長に寄与できたと信じている。

日程表  参加者の感想

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