平成22年度香港・澳門高校生訪日団が来日 青森・埼玉・千葉・東京・長野で交流

 平成22年度香港・澳門高校生訪日団(香港団団長=潘淑嫻・基督教宣道会宣基中学校長、澳門団団長=王国英・菜農子弟学校校長)が、6月22日から30日まで来日した。同団は中国の特別行政区である香港と澳門から選抜された86名で構成され、香港団は今年が三度目、澳門団は二度目の招聘となる。一行は東京での外務省訪問、セミナー、歓迎レセプションなど公式行事の他に、各地で学校交流やホームステイを行い、日本の高校生らと友情を育んだ。

 セミナーでは、コンテンツメディアプロデューサーの櫻井孝昌氏による「アニメ、マンガ、そして原宿ファッション 日本クリエイティブの国際競争力の秘密」というテーマの講演を聞いた。香港や澳門でも人気の高い日本のファッションやアニメについて、なぜ今世界各地でこれらの日本の新しい文化が受け入れられているのか、豊富な写真や動画を使った紹介に、高校生たちは時折歓声を上げながら熱心に耳を傾けていた。

 歓迎レセプションでは、外務省アジア大洋州局中国・モンゴル課の渡邊信之地域調整官から、「現実の日本を見て聞いて、なるべく多くの人と話をし、たくさん吸収し、帰国後に家族や友達に伝えてほしい」との期待が述べられた。また、衆議院議員の生方幸夫氏が出席し、香港・澳門の高校生たちと交流した。明治大学マンドリン倶楽部からは「丘を越えて」など素晴らしい音色の歓迎の演奏が披露され、澳門高校生も中国茶道と書道を披露し、お茶は来賓にふるまわれた。香港高校生は全員で日本語も交えて合唱し、喝采を浴びた。レセプションには千葉県でホームステイを受け入れるホストファミリーも駆けつけ、高校生と対面。早速笑顔で会話も弾み、大盛況のうちに幕を閉じた。

 東京ではこのほか、国会議事堂、中央防波堤埋立て処分場、本所防災館、最先端技術館@TEPIAなどを参観。政治、環境保護、防災、など、日本のさまざまな分野を学習し、高校生からは帰国後に役立てたいとの感想が寄せられた。

忘れられない学校交流とホームステイ体験
 24日から2コースに分かれ、香港団が青森県4校、澳門団が千葉県1校で学校交流とホームステイを行った。ホームステイは、学校交流受け入れ高校のほか、青森県ではさらに7校、千葉県では市川市国際交流協会にも協力を得た。旅行では決して体験できないホームステイで、香港・澳門の高校生はホストファミリーと買い物やドライブや観光に行ったり、一緒に料理を作ったりし、忘れられない一時を過ごした。ホームステイ解散式では、多くのホストファミリーが駆け付け、いつまでも写真を撮ったり抱き合ったり、別れを惜しんでいた。香港・澳門の高校生は、日本のお父さんとお母さん、同年代の友人と、涙を浮かべながら再会を誓い合っていた。

 日程後半には、香港団が東京都1校と埼玉県1校、澳門団が長野県1校で学校交流を行った。各学校でもさまざまなプログラムが用意されており、香港・澳門の高校生たちは、歓迎セレモニーや授業参加のほか、日本の高校生と同じ教室でお弁当を食べるなど、日本の高校生活を存分に満喫した。意見交換会や交流会では、英語やジェスチャー、筆談を交えて、積極的に交流し、七夕の短冊に書いた願い事を見せ合いながら、互いに夢を語る場面もあった。部活動では、茶道や剣道、弓道といった、日本文化を体験できるものが用意されており、香港・澳門の高校生は初めての部活動に目を輝かせていた。澳門高校生は上智大学にも訪問、「ロボットと制御工学」というテーマの模擬授業を受けた。大学生の案内でキャンパスツアーも行い、日本の大学の雰囲気を味わった。

 このほか、地方色豊かなねぶた体験や時計作り体験をはじめ、八甲田、蕪島、霧ヶ峰高原の参観など、都会っ子である香港・澳門の高校生が、日本の自然や文化を満喫できるプログラムに参加した。

 訪日団は、日本の学校生活やホストファミリーとの思い出と、たくさんの経験を胸に、6月30日に成田空港から全員元気に帰国した。本団の受け入れにご協力いただいた外務省、文部科学省、中国大使館、香港駐東京経済貿易代表部、各自治体・教育委員会、学校関係者、関係団体の皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げたい。

(総合交流部)

日程表 参加者の感想

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