「JENESYS2017」中国青年メディア関係者代表団第1陣

 7月23日から7月30日までの日程で、中国青年メディア関係者代表団第1陣(団長:黎興文中国国務院新聞弁公室 対外新聞局 副巡視員)が来日した。本団は、中国でメディア関係の仕事に携わる青年で構成された計97名で、外務省が実施する対日理解促進交流プログラム「JENESYS2017」の一環として招聘した。

代表団は3分団に分かれて東京のほか、千葉、神奈川、島根、福井、岩手を訪問し、分団テーマである「少子高齢化」(第1分団)、「農業」(第2分団)、「建築と不動産業」(第3分団)を中心に、地方自治体ブリーフ、関連企業・団体や施設の訪問・視察を行った。また、日本のメディアへの訪問・交流や、街頭での自由取材を行ったほか、地方都市での農家民泊、世界遺産などの参観、温泉体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

各地でメディアを訪問し、関係者と交流

各分団とも都内で1回、地方で1回メディア機関を訪問。第1分団はTBSテレビと山陰中央新報社、第2分団はフジテレビと福井新聞社、第3分団は毎日新聞社と岩手日報社を訪れ、関係者との交流や社内見学が行われた。テレビ・新聞業界ともニューメディアとどう共存していくか、視聴者・購読者に既存媒体の魅力をどのように伝えるかといった日中共通の課題についての意見交換が行われたほか、放送・報道で間違いがあった場合の対応について、記者の社会的地位についてなど多くの質問がなされた。メディア関係者同士、自由に懇談が行われ、双方のメディア事情を知る有意義な時間となった。

 

テーマに関する視察やブリーフで日本の事情を理解

第1分団は高齢者住宅ボナージュ横浜を訪問し、高齢者の生活至便を考えた室内設備や住民同士の交流活動の取り組みについて説明を受けた。第2分団は千葉大学拠点植物工場を訪問。次世代園芸技術と植物工場ビジネスの現状と将来展望についてブリーフを受け、開発研究している植物工場を見学した。第3分団は三井不動産(株)が進める柏の葉スマートシティを視察し、スマートエネルギーを活かした不動産開発について理解を深めた。

分団毎の自由取材では、それぞれ巣鴨地蔵通り商店街、柴又帝釈天参道商店街、谷中銀座商店街を訪れ、店員や行き交う人々にインタビューを行い、老舗や一般市民が通う店で地元の人々や観光客と触れ合いながら、海外メディアの視点から見た日本の魅力を自由に取材した。

都内近郊での活動を終えた代表団は、分団毎に地方を訪問。第1分団は島根県邑南町で、日本一の子育て村構想についてのブリーフを受け、邑智病院といわみ西保育所を視察。少子高齢化が深刻になっている中国の団員にとって、収穫の多い訪問となった。第2分団は福井県を訪問。県が設置した新規就農支援施設である、ふくい園芸カレッジで施設の概要紹介を受けたほか、圃場を見学して研修生と懇談した。福井県ブリーフでは県が着手したブランド米の開発や今後の生産・販売・PR戦略、伝統野菜の話を聞き、福井の美味しい農産物について理解を深めた。第3分団は岩手県紫波町で、不動産に重点を置いた公民連携の都市開発事業「オガール・プロジェクト」について話を聞き、現地を視察した。住民の生活改善、コミュニティの文化環境の向上、新しい地方創生モデルとしての不動産開発は中国の今後の農村建設の参考となった。

 

このほか一行は、島根県邑南町、福井県福井市殿下地区、岩手県一関市で農家民泊を行った。各家庭で、農業の手伝いをしたり、周辺を散策したり、子どもたちと触れ合ったりし、地方色豊かな温かいもてなしを受け、団員は、日本の生活を体験するとともに、一般市民と心と心の交流をすることができた。

さらに、皇居二重橋、日本科学未来館、東京タワー等の都内参観のほか、各地方では出雲大社、石見銀山世界遺産センター、永平寺、藤野厳九郎記念館、平泉、厳美渓などの参観を通し、日本の歴史や文化、自然に触れた。団員からは「メディア訪問を通じ、日中の共通点や相違点を発見でき、非常に有意義だった」「福祉や教育に対する行政の支援が住民を安心させ出生率改善につながることを知った」「日中共通の課題である農業の担い手不足の対策として、日本の就農支援や先進的な農業技術は参考になった」「スマートエネルギーを活かした不動産開発について理解することができた」「体験したこと、感じたこと全てを周りの皆に伝えたい」などの感想が聞かれた。中国の若手メディア関係者が8日間の訪日で感じた日本を、中国各地から発信することが期待される。

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