「JENESYS2017」中国青年メディア関係者代表団第2陣

 10月22日から10月29日までの日程で、中国青年メディア関係者代表団第2陣(団長:王小河 中央精神文明建設指導委員会弁公室 一局 副局長)が来日した。本団は、中国でメディア関係の仕事に携わる青年で構成された計91名で、外務省が実施する対日理解促進交流プログラム「JENESYS2017」の一環として招聘した。

 代表団は3分団に分かれて東京のほか、静岡、石川、兵庫を訪問し、分団テーマである「医療」(第1分団)、「教育」(第2分団)、「食文化」(第3分団)を中心に、官庁や地方自治体のブリーフ、関連企業・団体や施設の訪問・視察を行った。また、日本のメディアへの訪問・交流や、街頭での自由取材を行ったほか、地方都市における世界遺産などの参観、日本文化の体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

各地でメディアを訪問し、関係者と交流

 各分団とも都内で1回、地方で1回メディア機関を訪問。第1分団はニッポン放送と静岡新聞社・静岡放送、第2分団は日本経済新聞社と石川テレビ放送、第3分団は朝日新聞社と神戸新聞社を訪れ、関係者との交流や社内見学が行われた。テレビ・ラジオ・新聞業界とも、ニューメディアとどう共存していくか、広告収入の確保等、日中共通の課題についての意見交換が行われたほか、災害時の報道対応や、記者の社会的地位と働き方など多くの質問がなされた。メディア関係者同士、自由に懇談が行われ、双方のメディア事情を知る有意義な時間となった。

 

テーマに関する視察やブリーフで日本の事情を理解

 東京で、第1分団は(株)タニタを訪問し、生活習慣病を防ぐ取り組みについて説明を受け、体組成測定の体験と、タニタ博物館・社内の見学を行った。第2分団は文部科学省より、日本の高等教育制度と留学生政策に関するブリーフを受け、教育をめぐる基礎事項について理解を深めた。第3分団は農林水産省より日本の伝統食文化についてのブリーフを受けたほか、築地市場を視察し、日本一の魚河岸ならではの活気や徹底した鮮度・衛生管理等を現場で体感した。

 分団毎の自由取材では、それぞれ砂町銀座商店街、武蔵小山商店街、かっぱ橋道具街を訪れ、店員や行き交う人々にインタビューを行い、一般市民が通う店やプロ向けの専門店で地元の人々と触れ合いながら、海外メディアの視点から見た日本の魅力を自由に取材した。

 都内での活動を終えた代表団は、分団毎に地方を訪問。第1分団は静岡県健康福祉部より、県の健康寿命延伸に関する取り組みについてブリーフを受け、その取り組みを実践している袋井市総合健康センターを視察。食生活・運動・社会参加などの観点から、自治体・企業・医療機関の協力の下、個人個人が自ら積極的に健康づくりを行う大切さを学んだ。第2分団は金沢大学を訪問。留学生の受け入れに関する説明を受けたほか、中国人留学生と懇談した。また、石川県立金沢辰巳丘高等学校を訪問し、学校概要の説明を受け、授業や校内施設、清掃活動、部活動等の見学を行い、机上の学習以外の学びも大切にする日本の教育現場を体感した。第3分団はパナソニック(株)アプライアンス社の加東工場を視察。炊飯器工場の生産現場を見学したほか、実際に2種類の米飯を食べ比べながら、旨い米飯を追求した炊飯器の開発事例を学んだ。また、浜福鶴吟醸工房では酒造り唄などを交え、杜氏から直に日本酒造りについて学び、先端技術、伝統技法の両面から「匠の精神」を感じ取ることができた。

 このほか一行は、静岡県で藍染め、石川県で金箔貼り、兵庫県で和菓子作りと、日本の伝統文化を体験した。さらに、東京タワー、浅草寺、日本科学未来館、国会議事堂等の都内参観のほか、各地方では久能山東照宮、三保の松原、近江町市場、兼六園、うすくち醤油発祥の地・龍野での資料館見学と界隈散策、姫路城などの参観を通し、日本の歴史や文化、自然に触れた。

 団員からは「日本のメディアも中国のメディアと同様、ニューメディアの影響を受けており、伝統メディアが活力を失わないよう、調整・改革・模索していることがわかった」「単に薬や技術だけに頼るのではなく、予防と治療の両方面から健康寿命を延ばしているのだと感じた」「高等教育における国際化の現状や、授業外での道徳教育が重視されていることなど、学ぶことが多かった」「伝統的な和食が保護・継承され、今でも手作りの味を追求していることが非常に印象に残った」「体験したこと、感じたこと全てを周りの皆に伝えたい」などの感想が聞かれた。中国の若手メディア関係者が8日間の訪日で感じた日本を、中国各地から発信することが期待される。

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