平成22年度 中国青年メディア関係者代表団 第1陣が来日 「日中関係」、「都市と農村」、「環境保護」をテーマに活動

 8月29日から9月4日の日程で、平成22年度中国青年メディア関係者代表団第1陣(団長=江偉強・中国国務院新聞弁公室二局局長)が来日した。一行は、同弁公室の幹部4名及び、中央・地方の若手メディア関係者、メディア行政関係者94名からなる計98名で、現場で活躍し、将来を嘱望される若手の記者や編集者などが集まった。訪日期間中、3グループに分かれ、「日中関係」、「都市と農村」、「環境保護」をテーマとしてそれぞれ視察や交流を行った。
 本団招聘事業は、平成19年度より、外務省が推進している「21世紀東アジア青少年大交流計画(日中21世紀交流事業)」に、平成22年度より700名の交流拡大が決定され、そのうちの1分野として実施されたもので、国務院新聞弁公室が派遣する、メディア関係者のみで構成された代表団としては、第一回目の招聘となった。

レセプションに福田康夫元総理と王晨国務院新聞弁公室主任が出席

福田元総理を囲み、記念撮影する団員ら(レセプション)

福田元総理を囲み、記念撮影する団員ら(レセプション)

 東京では、8月30日に、3分団共通プログラムとして髙島肇久・日本国際放送代表取締役社長による講演や、外務省職員との交流会に参加した。そのほか第1、2分団が、日本と中国の政財界人や有識者らが両国の課題を話し合うシンポジウム「第6回東京―北京フォーラム」に参加し、メディア対話と地方対話の分科会に出席した。分科会終了後には団員に向けての記者会見が急遽行われ、王晨国務院新聞弁公室主任、李肇星全人代報道官・前外交部長、趙啓正全国政治協商会議外事委員会主任、呉健民外交部政策諮問委員会委員、白岩松中央テレビ局高級編集者ら中国の有識者が、日中関係においてメディア関係者が持つ影響力などについて、団員に向けてメッセージを送った。夕刻からの歓迎レセプションは、福田康夫元総理と、代表団名誉団長として王晨国務院新聞弁公室主任が出席し、盛大に行われた。
 代表団は共通活動のほか、分団ごとにテーマに沿って活動した。翌31日にはそれぞれ、資生堂、JAちばみどり、共同通信社、月島機械を訪問し、視察や交流を行った。このほか第1分団は日中メディア懇談会に参加し、清水美和東京新聞・中日新聞論説副主幹による基調発表のあと、日本のメディア関係者と意見交換を行った。グループディスカッションでは、基調発表を受けて活発な議論が行われ、終了後にはグループごとに様々な意見が発表された。31日には加藤紘一衆議院議員と近藤昭一衆議院議員による講演が行われ、団員は熱心に耳を傾け、真剣に質問していた。

宮城、大分、長野を訪問し、テーマごとに活動

河北新報社の編集局を参観(第1分団)

河北新報社の編集局を参観(第1分団)

 9月1日には第1分団(テーマ「日中関係」)が宮城へ、第2分団(テーマ「都市と農村」)が大分、第3分団(テーマ「環境保護」)が長野へ移動し、各地で活動した。
 河北新報を訪れた第1分団は、社内を参観した後に社員との座談会を行い、日本のメディアについて質問し、両国のメディアについて考えを述べるなど、率直な意見交換を行った。このほか、東北大学を訪れ、大学の史料館や階段教室を見学し、魯迅がよく座ったとされている席に腰掛けたり、魯迅の写真と並んだりして記念撮影をした。9月3日には東京へ戻り、日中学院の学生と交流をした。中国や中国語に興味のある積極的な参加者が集まり、仕事や趣味、食文化など、生活に密着した話題で熱心に懇談した。

 第2分団は、平松守彦元大分県知事による、一村一品運動の概要についての講義を聴いたほか、一村一品運動の関係者による歓迎会や、農家泊体験、大山町農協と三和酒類への訪問を通じて、大分の農業について理解を深めた。特に、農家泊体験は深い印象を残したようで、翌日のバス内では団員が互いに体験を語り合い、話が尽きなかった。また地方メディアの視察として、大分合同新聞社を訪問したほか、立命館アジア太平洋大学での学生との交流などに参加し、温かく迎えられた。団員からは、都市と遜色ないインフラ設備と素晴らしい自然を併せ持つ日本の農村は理想の姿だという声や、帰国したら日本での体験をぜひ中国の読者に伝えたいという感想も聞かれた。

 長野を訪問した第3分団は、飯田、上高地、松本を訪れた。環境モデル都市に選定されている飯田市では、渡邉嘉蔵副市長を表敬訪問したほか、飯田市環境課より環境施策についての説明を受けた。中国でも関心の高い環境保護について、団員は、焼却炉を作るために市民にどのように理解を求めたのか、ゴミ分別の教育はどのように行っているのかなど、積極的に質問していた。また飯田市の環境モデル都市フォローアップ事業である、松尾浄化管理センターを視察し、地域内の資源循環の取り組みとして、汚泥の処理過程で生じた消化ガスの再利用の実験、検証に関する説明を聞き、施設を見学した。上高地ではネイチャーガイドと一緒に散策した後、環境省上高地自然保護官事務所の職員から、環境保護の実践についてのブリーフィングを聞いた。松本では、松本大学を訪れ、学生と交流したほか、松本城を見学し、日本文化に触れた。

 9月3日には再び東京に集合し、外務省にて垂秀夫中国・モンゴル課長による日中関係の講演を聞いた。夜には歓送報告会が行われ、日本滞在中の様々な活動や体験を振り返った。団員からは訪日の感想や、日本側受け入れ機関に対する感謝の言葉が述べられ、賑やかな雰囲気の中、皆で訪日活動の成功を祝った。代表団一行は7日間の日程を終え、9月4日羽田空港より帰国の途についた。本事業の実施にご協力頂いた外務省、中国大使館、受入関係機関等の皆様に厚く御礼申し上げたい。

(総合交流部)

日程表 参加者感想文

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