「JENESYS2.0」香港・澳門高校生訪日団

 2017年12月10日から12月18日までの9日間、香港・澳門高校生訪日団(香港団団長=陳 婉玲 聖士提反堂中学 校長、澳門団団長=鄭 杰釗 労工子弟学校 校長)が来日した。本団は、香港・澳門から選抜された高校生と引率の計101名(香港団71名、澳門団30名)で、外務省が実施する「JENESYS2017」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京都をはじめ、千葉県・神奈川県・京都府・奈良県を訪問し、社会、文化、歴史等、さまざまな分野における日本の魅力・強みを体感したほか、高校訪問や一般家庭でのホームステイでの交流を通じて、友好交流と相互理解を深めた。

 

さまざまな角度から日本の文化について学ぶ

 訪日団は日本の伝統美術のデジタル復元に取り組む小林美術科学の小林 泰三氏より、「美しい色の中に生きてきた日本人」というテーマで講義を受けた。デジタル復元の仕事の内容や、講師が手掛けてきた作品について説明を受けたほか、講師が復元した着物の試着体験も行われた。質疑応答では多くの質問があがり、香港・澳門高校生の日本理解に大きな効果があった。

また、日本文化体験として、さまざまな角度から日本の文化に触れる視察・体験を行った。香港団は京都府で手描き友禅体験を行ったほか、京都国際マンガミュージアムを視察し、日本のポップカルチャーについて触れた。澳門団は奈良県で握り墨体験を行い、日本の墨の歴史について理解を深めた。両団とも和風温泉旅館にも宿泊し、日本の文化を体験した。

 

高校生同士の交流や奈良県飛鳥地区でホームステイを体験

 学校交流は、前半は東京都・神奈川県・千葉県の高校3校、後半は京都府・奈良県の高校3校を訪問し、各校で温かい歓迎を受けた。英語・体育・書道・音楽など、さまざまな授業に参加したほか、茶道・卓球・弓道・和太鼓などの部活動を見学・体験した。交流会ではパフォーマンスを披露したり、一緒にゲームをするなど、多彩なプログラムに参加した。高校生たちは、英語や筆談、ジェスチャーのほか、スマートフォンの翻訳アプリも活用して同世代共通の話題で盛り上がり、各校で楽しいひと時を過ごした。

 また香港・澳門高校生は美しい自然に囲まれた奈良県飛鳥地区を訪問し、1泊2日のホームステイを体験した。各家庭で料理の手伝いをしたり、史跡見学に出かけたり、それぞれ楽しい時間を過ごし、ホストファミリーと交流を深めることができた。

 そのほか一行は、東京都では浅草・東京スカイツリー・東京都水道歴史館、京都府では清水寺・嵐山・京都鉄道博物館・京エコロジーセンター、奈良県では東大寺・春日大社・薬師寺・奈良市防災センターを視察・参観した。これらのプログラムを通して、包括的な日本理解に努めた。

 

 香港・澳門高校生からは、「日本の高校生と共通の趣味などについて話したり、たくさん交流できて、とても楽しかった」「日本の高等学校には部活動がたくさんあってうらやましいと思った」「伝統文化が大切に保護されているのと同時に、現代的なシステムも整っていることが印象に残った」「ホームステイ先では、家族の一員として受け入れられて嬉しかった。今後も連絡を取り合い、交流を継続したい」など思い思いの感想が聞かれた。

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