「日中植林・植樹国際連帯事業」中国大学生訪日団第3陣(スポーツ)

 2017年11月19日から11月26日までの8日間、中国大学生訪日団第3陣(スポーツ)(団長:王 占起 中国日本友好協会 副秘書長)計135名が来日した。本団は、「スポーツ」をテーマとし、北京市の大学でスポーツ(バレーボール、野球、ソフトボール)を愛好する大学生・引率で構成され、外務省が実施する「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として招聘した。

訪日団は、東京・神奈川・埼玉・宮城・山梨にて、環境・防災に関するセミナーや関連施設の視察、植樹活動を行ったほか、日本の大学を訪問し、同じスポーツを愛好する大学生との親睦を深めた。

 

日本の環境保全、防災・減災の取り組みを学び、植樹活動を実施

 訪日団は、NPO法人グリーンバード代表の横尾俊成氏より「ゴミ拾いを通じたまちづくり、環境保全活動」というテーマで講義を受けた。大学生等、若い世代と一緒に講師が取り組んでいる環境に配慮したさまざまな活動に触れ、自身の立場で何ができるかを考える良い機会となった。

 また1・2号車(バレーボール)は、横浜市資源循環局鶴見工場で環境に配慮した日本のごみ処理システムを視察、宮城県では、せんだい3.11メモリアル交流館と東松島市スマート防災エコタウンを視察したほか、岩沼市千年希望の丘では代表者がタブノキ・ネズミモチ・ヤブツバキの3本を記念植樹した。東日本大震災による津波被害の脅威を改めて学ぶとともに、震災の教訓や防災・減災のためにできることなど、被災地からのメッセージを自分なりに受け止めていた。

3・4号車(野球・ソフトボール)は、山梨県でサントリー天然水 南アルプス白州工場、富士北麓浄化センター(水処理施設)を視察し、富士山麓の恵まれた自然環境を生かし、かつ保護・保全するための企業や行政の取り組みについて学んだほか、富士吉田市富士散策公園でイロハモミジを10本植樹した。さらに東京都北区防災センターで、地震や火災の初期消火などを体験し、いざ災害に直面した際の対応や普段からの備えについて学んだ。

 

スポーツを通し、同世代の友情を育む

 訪日団はスポーツの種目ごとに日本の大学を訪問した。バレーボールは中国国内の大学リーグ戦でも上位に位置する北京交通大学・中央民族大学の男女チームで編成しており、神奈川大学と仙台大学でそれぞれスポーツ交流を行った。野球(男子)とソフトボール(女子)は、北方工業大学と中国伝媒大学のチームで編成、野球が拓殖大学を、ソフトボールが城西大学を訪問、地方はともに山梨学院大学を訪問、日本の大学生と青空のもと、汗を流した。大学ではそれぞれの普段の練習メニューを体験したり、合同練習をした後、友好親善試合を行った。バレーボールチームはいずれの大学でも日中ともにかなり白熱した試合展開を見せ、野球とソフトボールチームは、強豪の日本チームの胸を借りるつもりで、一生懸命ボールを追いかけ、歓声と声援が飛び交う展開となった。いずれの大学でも温かく迎えられ、同じスポーツをする者同士、心を通わせるだけではなく、互いに技術を学び、おおいに刺激を受ける交流となった。

 コートやグランドだけでなく、キャンパスツアーや、ほかの学部の学生たちも交えた交流、ランチ交流なども含め、スポーツの時の真剣な表情だけでなく、同世代の大学生同士、和んだ笑顔で向き合い、語らう姿が印象的だった。

 またスポーツに関する視察として、バレーボールチームは、日本のプロのバレーボールリーグ・Ⅴリーグの男子の試合を観戦、野球とソフトボールチームは東京ドームを視察した。

 

そのほか、東京では、浅草寺・東京タワー、宮城県では松島・大崎八幡宮・石ノ森萬画館、山梨県では、ふじさんミュージアム・昇仙峡・郷土料理のほうとう作り体験・リニア見学センターを参観し、日本への多面的な理解を深めた。

 

 団員からは、「植樹活動を通じ、緑化や環境問題について、改めて考える機会になった」「防災・減災に対する日ごろからの意識、身近な人たちと情報共有することの大切さ、折々の避難訓練の大切さなど大いに啓発された」「ゴミ拾いやゴミの分別など自分たちで、できる些細なことが環境保護に繋がることを周囲の人に伝えたい」「スポーツ交流で、日本の学生が積極的にチームプレイの向上を目指し頑張る姿に刺激を受けた」「映画やアニメを見て、憧れていた整ったグランドで、日本の学生と一緒にスポーツ交流をすることができ感動した」などさまざまな感想が聞かれた。

 本プログラムを通じて、団員一人一人の防災、環境保護に対する意識が向上するとともに、スポーツという共通の環が、日中友好の架け橋の一つになることを期待したい。

 

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