2017日本青年メディア関係者訪中団

 2017日本青年メディア関係者訪中団(一行計39名)が、2017年12月3日から12月9日の日程で訪中した。日本の青年メディア関係者の派遣は、当財団が外務省の委託を受け実施、中国側は国務院新聞弁公室が受け入れ、中国外文出版発行事業局、中国報道雑誌社が実施運営を担当した。

 本団は、全国から集まった新聞社・通信社・放送局・雑誌出版社等の青年メディア関係者で構成され、医療分団と教育分団に分かれて北京市・江蘇省・浙江省を訪問し、中国メディア関係者との交流で中国のメディア事情への理解を深め、また、各テーマに関する視察を通じて、中国の実情を幅広く知ることができた。

  一行は、北京市では中国国際放送局、地方では医療分団は江蘇省ラジオテレビ総局、教育分団は浙江ラジオテレビ集団を訪問した。各メディアにて独自の番組作りなど取り組みの紹介を受け、団員は報道における新たな視点や発見を得ることができた。スタジオの見学や活発な意見交換も含め、今後の日中間における報道の在り方や日中メディア関係者の交流の重要性について考える良い機会となった。

 

 テーマに基づく活動では、医療分団は北京市にて、中国国家衛生・計画生育委員会を訪問し、中国の医療体制改革の状況について説明を受けた。また、国際診療部を設置し日本や海外との学術交流を積極的に行っている中日友好医院や、漢方専門の大手医薬品企業の北京同仁堂を視察した。江蘇省では、システム自動化が進む大規模総合医療機関の南京鼓楼医院、他の大・小規模医療機関との連携に取り組む鎮江市第一人民医院、患者専任の家庭医がいる潤州区黎明社区衛生サービスセンターを訪問し、医療現場の最前線を視察したほか、南京中医薬大学で看護士の教育状況の紹介を受け、中国の医療の現状を多角的に見聞きすることができた。

 教育分団は、北京市にて中国教育部基礎教育司を訪問し、中国の基礎教育の概況について説明を受けた。また、中国の教育改革や発展における課題を研究する中国教育科学研究院、多種多様な課外活動を取り入れている北京育翔小学を視察した。浙江省では、理系技術者を育成する浙江機電職業技術学院、知的障碍児教育機関である杭州市楊綾子学校、国有民営学校(私立)ならではの教育を行う杭州市建蘭中学、子供の心身両面の教育に力を入れる杭州市朝暉中学、科学技術・芸術文化・外国語など青少年の興味に応じた活動ができる杭州青少年活動センターなど、中国の様々な教育実践現場を視察し、生き生きと学ぶ生徒と交流した。

 

このほか、北京市では故宮博物院や前門大柵欄文化街区、江蘇省では中山陵や北固山、浙江省では杭州市都市計画展覧館・銭江新城シティバルコニー・西湖・杭州運河・橋西歴史文化街を参観し、中国の悠久の歴史文化とともに著しい経済の発展状況を体感することができた。

 団員からは、「新聞記者として両国の課題に目をつぶるわけにはいかないが、誇張や悲観することなく、ありのままを伝える姿勢を忘れずにいようと、今回の訪中を通じて思った」「保険制度の導入、ネットによる診療予約、医療機関の連携による適切な診断、薬受け取りの迅速化など『平等』『安心』実現のための取り組みに感銘を受けた」「中国政府の教育改革にかける熱意がひしひしと伝わり、大国の未来を切り拓く人材を育てるという“本気度”が感じられた」といった感想が聞かれ、訪中を通して大きな成果を得られたことがうかがえた。

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