「JENESYS2.0」2017年度中国青年代表団

 2018年1月29日から2月2日までの日程で、2017年度中国青年代表団(団長=王占起 中国日本友好協会 副秘書長)57名が来日した。本団は、中国北京市および河北省の青年公務員と北京市の農村青年幹部で構成され、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

代表団は、東京・群馬にて、各分野に関連する訪問・視察を行ったほか、包括的な対日理解を深めるためのさまざまなプログラムに参加した。

 

群馬県の産業・農業振興に関する取り組みを学ぶ

 公務員分団は、ものづくり県である群馬県の中小企業支援を中心とした産業振興に関する活動を行った。まず、群馬産業技術センターにて、群馬県産業経済部による群馬県産業振興基本計画についてのブリーフや、中小企業支援を行う(公財)群馬県産業支援機構および(一社)群馬県発明協会の概要・取り組みの説明を受けたほか、中小企業向けに開放されたセンター内の施設機器等を見て回り、技術面から法律面にわたる手厚い支援に高い関心を示した。また、群馬県中小企業モデル工場および群馬県一社一技術認定工場であり、自動車等の機械部品を製造する(株)秋葉ダイカスト工業所では、高品質な製品を作り出す技術力や品質・安全管理体制、環境への配慮、社員教育状況等を見聞きした。さらに、高崎市高浜クリーンセンターでのごみ処理業務の視察を通じ、環境行政の重要性を再認識した。

 農村青年幹部分団は、農業県でもある群馬県の農業振興に関する活動を行った。はじめに、原田農園にて農場や直売所等を視察し、いちご狩りを体験。観光農園の具体的な経営方法について知ることができた。群馬県農政部によるブリーフでは、県の農業振興政策や農畜産物のブランド力強化・六次産業化等の施策の説明を受け、担い手育成や生産基盤の整備、食の安全、農業所得の向上等を目指す考え方を学んだ。また、県の施策に関連する現場視察として、川場村が運営する道の駅川場田園プラザを訪問。プラザが年間約200万人の集客を実現した「観光+農業」等の取り組みの説明を受けた後、プラザ内にある地元食材を使用した飲食店・直売所・ブルーベリー公園等を巡り、六次産業化による地域活性化政策の成果を実感した。

 

 そのほか、東京では皇居二重橋・国会議事堂・中央防波堤埋立処分場・日本科学未来館、群馬では世界遺産の富岡製糸場の参観や、高崎だるま絵付け体験を通じ、日本の政治・文化・歴史・環境について触れた。

 団員からは、「中小企業は日本の産業界の大黒柱であり、イノベーションを創出する大きな力である。精進を重ね、完全を求めるものづくりは、日本国家の発展にも大きく貢献している」「日本の行政による中小企業支援の取り組みを参考に、地域経済活性化の方法を考えていきたい」「日本の農業の六次産業化の手法を見習いたい。都市と交流を図る農村開発のイノベーションが大変参考になった」「日本の果物や野菜の品質に大いに驚嘆させられた。各生産者が厳格に食品安全基本法を守っていることが印象深かった」等の感想が聞かれた。5日間のさまざまな活動を通じて、団員は日本に対する理解を深め、今後は各専門分野で日中の懸け橋となってくれることが期待される。

日程表 参加者の感想 関連報道

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