「JENESYS2.0」第二十二回中国教育関係者代表団

 2018年1月29日から2月2日までの5日間、第二十二回中国教育関係者代表団一行59名(団長=張振興 中国日本友好協会 政治交流部 部長)が来日した。中国教育関係者代表団は1996年から中国日本友好協会の派遣により継続して実施している。22回目となった本団は、北京市、甘粛省、黒龍江省、安徽省の小・中・高等学校の教員で構成され、東京、大阪、京都にて、各種教育機関などを訪問・視察し、日本の教育関係者と交流したほか、各地で歴史・文化に関する参観、体験を通し、包括的な対日理解を深めた。

 

日本の教育制度、特色ある教育の取り組みを学ぶ

 東京では文部科学省で「新しい学習指導要領の考え方」をテーマに講義を受けた。学校教育制度の変遷や、学習指導要領を中心とした教育改革の背景・歩み、具体的方向性などの説明を受け、日本の教育制度について理解を深めた。

 学校訪問は、2グループに分かれ、東京で中学校と小学校、大阪で高校を訪問し、学校概要説明や授業見学、教職員同士の懇談会を行い、それぞれの特色ある教育の取り組みについて学んだ。台東区立柏葉中学校では、伝統文化教育、人権尊重教育のほか、知的障害や難聴の生徒も同じ学内で学ぶ特別支援教育について視察し、給食も体験した。中央区立泰明小学校では、児童と触れ合いながら体育や生活科の伝統遊び体験などの授業を見学、児童が楽しく、いきいきと学ぶための授業の工夫を体感した。大阪の高校では、グローバル社会に対応した特色教育の現場をそれぞれ視察した。大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校では、実社会で即戦力となるビジネススペシャリスト育成のための実践型の授業や、充実した設備などを見学、大阪市立南高等学校では、英語科のほか、全国で唯一設置されている国語科の特色のある授業や国際交流プログラムについて紹介を受けた。また高校ではいずれも部活動を見学、卒業後の社会経験にも繋がる生徒の自主性や物事に打ち込む精神の養成についても視察した。また各校での教職員との懇談会では、日中双方の教育現場の課題や授業カリキュラム、受験について、教員の勤務体制など、自由に意見交換した。

 大阪では大阪市教育委員会と懇談会を行い、大阪市の教育の現状と教育施策を実現させるための取り組みについて説明を受けた。学力や学習状況の調査・分析に基づく、学力向上のための実践例、若手教員の養成システム、専門性に重点を置いた高等教育についてなど、教育現場と連動した自治体の教育方針について理解を深めることができた。

 

文化や歴史など、日本の魅力に触れる

 そのほか一行は、東京では皇居二重橋、京都では伏見稲荷大社を参観、また漆器に蒔絵の装飾を施す伝統工芸を体験、日本の文化、歴史、自然に親しみ、日本の魅力に触れることができた。

 団員からは、「今回の訪日で学んだ政府や各地の教育委員会、各学校での学力向上に向けたさまざまな調査研究、教育改革の取り組みを、是非自身の教育の現状改革の参考にしたい」「地域の資源や文化の特色を、うまく教育現場に取り組み、学校の特色・強みとしているところが素晴らしい」「日本の教育は、学生の個性を大事にし、授業や部活動などで個性を伸ばす取り組みを行っていることを知り、中国との違いを感じた。機会があれば再訪し更に理解を深めたい」など思い思いの感想が聞かれた。5日間の短い訪日活動ではあったが、それぞれが今回の訪日で得た成果を今後の職務や生活に生かしていこうと強く意識する貴重な機会となった。

日程表 参加者の感想 関連報道

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