「JENESYS2.0」2017年度中国青年メディア関係者代表団第3陣

 3月25日から4月1日までの日程で、2017年度中国青年メディア関係者代表団第3陣(団長:劉玉春 中共中央委員会宣伝部 機関サービスセンター 副主任)が来日した。本団は、中国でメディア関係の仕事に携わる青年で構成された計58名で、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は2分団に分かれて東京のほか、山形、宮城を訪問し、「科学と発明」(第1分団)、「スポーツ」(第2分団)を分団テーマとして、ブリーフや関連施設・企業の視察を行うとともに、日本のメディアへの訪問・交流、街頭での取材活動や地方都市での農家民泊、温泉体験のほか、クールジャパンや歴史的建造物、自然などの参観を通し、日本に対する包括的な理解を深めた。

 

メディア関係者との交流で相互理解を促進

 各分団とも都内で1回、地方で1回メディア機関を訪問。第1分団は読売新聞東京本社とテレビユー山形、第2分団は共同通信社と東北放送を訪れ、関係者との交流や社内見学、自社制作番組の視聴等を行った。それぞれの分団テーマに関する懇談や意見交換のほか、ニューメディアとの共存をどう考えるか、記者や編集者のチーム編成について、会社の主な収入源は何か等、さまざまな話題が飛び交い、日中メディア関係者の相互理解を促進する訪問となった。

 

東京、山形、宮城でテーマに関するブリーフや視察、農家民泊を実施

 日程前半は東京で活動を行い、第1分団は国立研究開発法人科学技術振興機構より、「産学官連携」「科学技術による地域活性化」「ベンチャー企業への支援」をテーマにブリーフを受けた。また、TEPIA先端技術館や国立科学博物館の参観を通じて、日本における科学技術の普及状況についても理解できた。第2分団はスポーツ庁より、オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた選手強化、国民と政府の大会への係わり、国際競技力の向上について説明を受けた。また、NPO法人ラジオ体操連盟によるレクチャーでは、ラジオ体操の歴史の説明のほか、実際にラジオ体操第1を体験。体のどの部分に気を付けながら動かすかといった指導のもとに体を動かし、健康体操として老若男女に親しまれているラジオ体操について理解を深めた。

 分団毎の自由取材では、それぞれ神楽坂通り商店街、戸越銀座商店街を訪れ、地元の買い物客や店員にインタビューを行った。各自取材のテーマを決め、中国メディアの視点から見た地域や日本の魅力を体感しながら自由に取材した。

 都内での活動を終えた代表団は、分団毎に地方を訪問。第1分団は山形県を訪れ、鶴岡市によるブリーフを受けたほか、慶應義塾大学先端生命研究所とそこから生まれたベンチャー企業であるヒューマン・メタボローム・テクノロジーズを視察して、日本における産学官連携の現状について理解した。このほか、山形県工業技術センターや株式会社天童木工で、地方自治体による企業支援や世界に誇るものづくりの現場を視察した。第2分団は宮城県を訪れ、3つのプロスポーツの本拠地を有する仙台市で、スポーツコミッションせんだいから、スポーツによる街の活性化をテーマにブリーフを受け、ユアテックスタジアム仙台とゼビオアリーナ仙台を視察。仙台市が取り組む「みる、する、ささえる、ひろがる」スポーツを体感した。また、仙台大学の訪問では、施設見学のほか、剣道部・柔道部の練習に参加し、武道の精神についても触れることができた。

 また、山形県最上郡戸沢村、宮城県加美郡加美町で農家民泊を体験。短い時間ではあったが、各家庭から家族のように迎えられ、周辺を散歩したり料理を手伝ったり、歌を歌ったりと思い思いに過ごし、日本の一般家庭の温かさや日本人のおもてなしを感じることができた。

 このほか一行は、東京タワー、浅草寺、皇居・二重橋等の都内参観のほか、各地方では最上川芭蕉ライン舟下り、鶴岡市立加茂水族館、松島、瑞厳寺、五大堂、青葉城資料展示館などの参観を通し、日本の歴史や文化、自然を満喫した。

 ほとんどが初来日だった団員からは「メディア関係者との交流で中国との相違点が多く見つかり、日中双方の相互理解促進のため、今後も交流を続けていくことが重要だと再認識した」「山形で果物のフリーズドライ技術を視察して、日本の科学技術は実際のニーズに基づいて研究がおこなわれ、発展したものだと感じた」「ラジオ体操や剣道、柔道の体験を通じ、日本人の国民性について理解することができた」「民泊体験を通じて、日本人の礼儀や習慣、文化を知ると同時に、一人一人が社会に対して責任を持ち、黙々と国のために貢献しているのが分かった」などの感想が聞かれた。中国の若手メディア関係者が8日間の訪日で感じた日本を、中国各地から発信することが期待される。

日程表 参加者の感想 関連報道

 

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