平成23年度日中次世代幹部交流訪日団第1陣

山田修路農林水産省審議官(右)を表敬訪問し和やかなムードで懇談する李健華団長(左2)

山田修路農林水産省審議官(右)を表敬訪問し和やかなムードで懇談する李健華団長(左2)

 9月4日から9月10日まで平成23年度日中次世代幹部交流訪日団第1陣 都市と農村視察団(団長=李健華・中国農業部財務司司長)が来日した。本団招聘事業は、平成19年度より、外務省が推進している「21世紀東アジア青少年大交流計画(日中21世紀交流授業)」に、平成22年度より700名の交流拡大が決定され、そのうちの1分野として当財団が外務省から委託を受け実施したものである。
 一行は中国農業部関係者、県・市レベルの地方政府幹部、地方行政機関の農業関連担当幹部、農水産業関連の研究所幹部・研究員で構成された112名で、東京のほか、千葉、北海道を訪問した。各地で「都市と農村」をテーマに講義や視察などさまざまなプログラムに参加し、包括的な対日理解を深めた。
 9月5日には歓迎レセプションが開催され、石兼公博外務省アジア大洋州局審議官や李纓中華人民共和国駐日本国大使館科学技術処参事官らが出席し、盛大に行われた。中国の次世代を担う若手幹部が来日し、日本の農業従事者と直接交流や現場視察を通じ、今後更なる相互理解と日中協力関係が深まることに期待を寄せた。
 また、李健華団長以下代表者は、山田修路農林水産省審議官、八木毅外務省経済局長をそれぞれ表敬訪問した。

日本の農業関係者のブリーフに参加

トマトの出荷作業を参観(JAちばみどり旭市フレッシュグリーン)

トマトの出荷作業を参観(JAちばみどり旭市フレッシュグリーン)

 一行は東京と千葉で、農林水産省、全国農業協同組合中央会、JAちばみどりのブリーフに参加した。「日本のGAP制度について」、「日本の農協の概要」、「千葉県(行政)の地域農業方策」、「食の安全・安心について」など、代表団の関心事項を基に説明を受けた。団員からは、政府の補助の内容、災害時の保険について、地方のインフラ整備など積極的に質問が出され、日本の農政・農業についての具体的な関心の高さがうかがえた。また、JAちばみどりでは、海上ライスセンターと旭市フレッシュグリーンを視察した。訪問時はちょうど稲とトマトの収穫時期で、選別・出荷のラインが稼働している現場を視察し職員との交流も行った。団員は収穫物に触れたりトマトの試食をしたりと貴重な体験となった。
 さらに、一行は北海道を訪問。北海道庁農政課と北海道農業研究センターを訪問し、「北海道農業の現状と課題」、「北海道研究センターの組織・役割・成果について」のブリーフを受けた。北海道における大規模農業の方向性や課題は、広大な耕地を有する中国の実情を反映して団員から多くの質問がなされ、行政による農業従事者の教育と支援、クリーン農業・持続可能な農業、農業の普及方法など、いずれも中国が現在直面している課題に関した質問となった。さらにサッポロさとらんど(札幌市農業体験交流施設)で市民と農家の交流の場を見学。市民が利用している体験農園を見ることにより、中国でも関心の高い都市と農村の共存について理解を深めることができた。
 このほか、滞在中に中央省庁若手職員との懇談会に出席、農業以外についても意見交換の場があり、日本を理解する一助となった。
 訪日団は全てのプログラムを終了し、9月10日に無事に帰国の途についた。本訪日団受け入れにご協力いただいた外務省、農林水産省、中国大使館、受け入れ関係機関の皆さまにこの場を借りて厚く御礼申し上げたい。

(総合交流部)

日程表 参加者感想文

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