「JENESYS2018」第二十三回中国教育関係者代表団

 2018年11月12日から11月16日までの5日間、第二十三回中国教育関係者代表団一行60名(団長=王占起 中国日本友好協会 副秘書長)が来日した。中国教育関係者代表団は1996年から中国日本友好協会の派遣により継続して実施している。23回目となった本団は、外務省が推進する「JENESYS2018」の一環として招聘された。団員は北京市・重慶市・大連市・貴州省・遼寧省の小・中・高等学校の教員で構成され、東京・大阪・京都にて、各種教育機関などを訪問・視察し、日本の教育関係者と交流したほか、各地で歴史・文化・科学技術に関する参観を通し、包括的な対日理解を深めた。

 

日本の教育制度や特色ある教育の取り組みを学ぶ

 東京では、「新しい学習指導要領の考え方」をテーマに文部科学省による講義を受け、学校教育制度や学習指導要領を中心とした教育改革等、現在の日本の教育概況全般への理解を深めた。また、大阪での大阪府教育庁との懇談会では、地域の状況にあわせた教育の取り組みを知り、活発に意見交換をした。

 さらに、2グループに分かれ、東京で小学校と中学校、大阪で高校を訪問し、授業・校内見学や教職員との懇談等も行った。新宿区立落合第一小学校では、道徳の授業や外遊びの時間などで元気にのびのびと活動する生徒に感銘を受け、生徒の嗜好や栄養・健康面に配慮された給食を体験した。豊島区立西池袋中学校では、普段の授業だけでなく、特別支援学級での手作り感あふれる温かい授業を目にし、生徒の状況に応じた丁寧な指導方法について、考えさせられた。大阪府立北野高等学校では、豊富な選択授業のほか、進学校にも関わらず盛んな部活動の様子を見学し、文武両道の重要性を認識した。大阪府立今宮工科高等学校では、専門性の高い授業と、それに取り組む生徒達の専門知識・技術習得への高い意欲を感じることができた。

 

 そのほか一行は、東京では皇居二重橋・TEPIA先端技術館、京都では世界遺産の二条城や金閣寺を参観し、日本の文化・歴史・科学技術に親しみ、日本の魅力に触れることができた。

 団員からは、「日本人の礼儀正しさやマナーの良さ、道徳心の高さは、幼い頃から継続的に、学校教育で育まれていることがよく分かった」「日本は特別支援教育にも力を入れており、生徒の興味を惹きつけるために工夫された授業は参考になった」「生徒の興味・関心に応じて選択できる授業が多く、生徒の長所・個性を伸ばすことができる。勉強だけでなく、部活動によって生徒の自律性も向上させている」「高校でありながら、大学の工学部のように内容が充実しており、生徒達に職人のようなプロ意識を感じた」など思い思いの感想が聞かれた。5日間の短い訪日活動ではあったが、それぞれが今回の訪日で得た成果を今後の職務や生活に生かしていこうと強く意識する貴重な機会となった。

日程表

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