2011日本教育関係者訪中団(第十七回都道府県教育訪中団)

 2011日本教育関係者訪中団(第十七回都道府県教育訪中団)が、2011年9月17日/2から24日/2の日程で訪中した。同団は、服部和也団長(岐阜県教育委員会教職員課課長補佐)をはじめ、全国1都2府15県から推薦された教育行政関係者及び教員の24名で構成された。本事業は、当財団が外務省の委託を受け、日中相互理解増進事業として平成9年度(1997年度)より実施しており、中国側は中国日本友好協会が受け入れを担当した。
 訪中団は、北京市、陝西省(西安)、上海市の3つの地域を訪問し、中国教育部表敬訪問や陝西省教育庁との懇談のほか、小・中学校、高校、盲唖学校及び大学を訪問し、中国の教育事情についての理解と知識を深めるとともに、中国の教育関係者と忌憚のない意見交換を行い、友好を深めた。
 北京での中国教育部表敬では、王定華基礎教育司副司長から中国の義務教育や就学前教育及び特殊教育などについて説明を受けた後、日中の教育事情について活発な意見交換を行った。また、北京市第十九中学では、最新の設備を備えた心理教育センター等を参観し、日中教師懇談会では現場の教師同士互いの悩みを打ち明けあった。校外教育施設である東城区少年宮では、書道や絵画、楽器演奏の練習に励む児童と交流し、熱心に学ぶ姿に感心した。
 18日の夜には、中国日本友好協会主催の歓迎宴が開かれ、井頓泉副会長から「8日間の滞在で中国の発展を肌で感じ、教育現状を理解し、新時代における教育の在り方を中国の教育関係者と検討していただきたい」と歓迎の挨拶があった。

 20日には、陝西省西安に移動した。陝西省教育庁との懇談で省内の教育事情について理解を深めた後、長安大学では、学生の管理や学生活動、就職状況等について説明を受け、橋梁の実験室等広いキャンパスを見学した。22日は西安市郊外にある戸県を訪れ、同県の教育状況について教育局担当者より説明を受けるとともに、祖庵小学校と北関中学で交流を行った。祖庵小学校では児童と一緒に卓球をしたり休み時間のクラス活動に飛び入り参加したりした。北関中学では体育、書道、数学、英語の授業を見学し、生徒から作品のプレゼントもあった。両校では教員同士の十分な交流時間が用意され、モデル校での教員の取り組み、担任教師と生徒とのコミュニケーション方法、成績不振生徒の指導法、体罰の有無など教育現場に密接した意見交換を行った。中には勤務校の児童からの質問を投げかける団員もいた。都市とは異なる農村部での教育の環境や取り組みは団員にとって大いに参考となった。北関中学の教員から、3月の東日本大震災へのお見舞いが伝えられ、それに対して服部団長より自身の被災地訪問体験が披露される場面もあった。また、西安市盲唖学校では、生徒達の素晴らしい打楽器演奏のパフォーマンスに出迎えられ、生徒によるマッサージを体験したり、生徒が作ったケーキやお菓子を味わった。中国の特殊教育を知る貴重な機会のため、団員からの質問は後を絶たなかった。
 このほか、中国滞在中、北京では万里の長城及び故宮博物院、西安市では兵馬俑博物館や明代の城壁、青龍寺等を参観し、帰国前日の上海では外灘(バンド)の夜景を見学して、悠久の歴史とともに発展著しい中国の現在を体感することができた。
 訪中団は9月24日に全てのプログラムを終え帰国した。当事業の実施にご協力いただいた外務省、文部科学省、中国日本友好協会ほか、関係機関の皆様方に厚くお礼申し上げたい。

(総合交流部)

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