2011日本青少年訪中代表団第2陣

 2011日本青少年訪中代表団第2陣(総団長=江田五月 財団法人日中友好会館会長、参議院議員)が2011年11月23日から29日の日程で訪中した。中国側は中華全国青年連合会が受け入れを担当し、当財団が派遣実施を担当した。代表団は経済、友好団体、学術研究者、クールジャパン、環境・省エネ、大学生の青年と6都府県の高校生で構成された473名で、北京のほか福建省、雲南省、広東省、江西省、山東省、上海市を訪問した。
 北京では24日、天安門広場、故宮博物院を見学した後、中国武術を体験、同日夜には国際飯店で開催された歓迎レセプションに参加した。レセプションで盧雍政・中華全国青年連合会副主席は「4年にわたる日中青少年交流の最終年となったが、来年の日中国交正常化40周年に向け、交流をさらに進めていきたい」と挨拶、江田総団長は「東日本大震災の際の中国からの温かな支援に深く感謝する。団員のみなさんは各地で感謝を伝えつつ、交流してほしい」と期待を述べた。後半では日中双方の出し物があり、日本側は大学生分団が「上を向いて歩こう」を合唱、岩手県高校生が元気よく「よさこいソーラン」を披露し、中国側は民族楽器の演奏や舞踏で会場を盛り上げた。
 25日からは4コースに分かれて中国各地を訪問し、中国青少年と交流を行った。

Aコース(経済、友好団体)
【北京-福建省(福州)-広州コース】

 経済分団65名、友好団体分団29名、計94名は福州、広州を訪問した。北京で、経済分団は国家発展研究基金会で中国経済に関する講演を聞き、友好団体分団は共青団中央委員会幹部と懇談した。福州で、経済分団は福建省青年企業家と座談交流を行い、友好団体分団は、福建省鼓楼青少年校外体育活動センターと福建省対外友好協会を訪問した。また、コース全体で曇石山文化遺跡博物館、西禅寺などを参観し福建の伝統や歴史に触れ、茶芸鑑賞を通じ中国の喫茶文化を体験した。そのほか、コミュニティーを訪問し、一般市民の日常生活を垣間見ることができた。
 広州では、経済分団は広州珠江ビール集団有限公司を訪問、広大な生産工場見学を通じ、中国マーケットの大きさを感じた。友好団体分団は南方医科大学を訪問、整備された学内施設や真剣に学習する大学生の姿を目にした。地域伝来の「針灸療法」について説明を受け、学部生による診療も各々体験した。

Bコース(学術研究者、クールジャパン、環境・省エネ、大学生)
【北京-雲南省(昆明)-広州コース】

 学術研究者分団32名、クールジャパン分団32名、環境・省エネ分団33名、大学生分団28名、合計125名は昆明、広州を訪問した。北京で大学生分団は中日青年就業創業座談会に参加。学術研究者分団は中日友好医院を、クールジャパン分団は北京服装学院を、環境・省エネ分団は中日友好環境保護センターを訪問し、施設の参観や意見交換を行った。次に昆明へ移動し、学術研究者分団は昆陽古城村衛生所と昆明医学院を、クールジャパン分団は雲南芸術学院を、環境・省エネ分団は昆明市環境保護局及び呈貢行政センターを、大学生分団は雲南大学を訪問し、交流を行った。昆明では少数民族の文化や生活に触れる機会があり、中国の多民族性を理解することができた。最後に広州へ移動し、学術研究者分団は南方医科大学を、クールジャパン分団は広東奥飛アニメ文化股份有限公司を、環境・省エネ分団は広東華南農業大学を、大学生分団は広東外語外貿大学を訪問した。質疑応答の場面では時間をオーバーするほど質問が出て、関心の高さがうかがえた。
 最終日の夜にはA・Bコース合同の歓送会が催され、日中双方が歌や手品等のパフォーマンスを披露して、賑やかな雰囲気の中、別れを惜しんだ。

Cコース(千葉県・茨城県・東京都高校生)
【北京-江西省(南昌)-上海コース】

 3都県(千葉県41名・茨城県42名・東京都42名)の高校生一行125名は、北京・南昌・上海を訪問した。南昌では南昌市第五中学を訪れ、整列した教職員や生徒達から盛大な歓迎を受けた。歓迎セレモニーに続いて、英語、中国結び、太極拳の3グループに分かれて授業を体験した後、同校生徒の家でホームビジットを行った。わずか半日の交流だったが、日中高校生達は旧友同士のように仲良く集合場所に現れ、いつまでも名残惜しそうに話し込む姿があちこちで見られた。南昌滞在中は大学生ボランティアが同行して積極的に日本高校生に話しかけ、彼らとの交流が中国の若者の現状理解に大いに役立った。また、上海では外国人学生が多く学ぶ国際科を持つ上海中学を訪問し、キャンパスツアーや教師との交流を行い、学食を体験した。
 この他、千葉県・茨城県の高校生は南昌で滕王閣、上海で上海博物館を見学し、東京都高校生は北京で都市計画展覧館と天壇公園、南昌で科学技術館を見学した。上海では雑技の鑑賞もあり、日本高校生は中国の文化や歴史、科学技術に関する見聞を深めることができた。
 歓送会では、日本高校生が空手や合唱等のパフォーマンスを披露し、中国側の受け入れに対して精一杯の感謝の気持ちを表した。中国高校生からも笛の演奏や独唱が披露され、互いのパフォーマンスに大きな拍手を送り合った。

Dコース(兵庫県・岩手県・大阪府高校生)
【北京-山東省(済南・煙台・青島・曲阜)コース】
 兵庫県41名、岩手県42名、大阪府40名の高校生一行123名は、山東省済南を訪問した後、兵庫県は煙台、岩手県は青島、大阪府は曲阜と、3都市に分かれて交流を行った。
 済南では、済南市外国語学校を訪問。キャンパスツアーや同校生徒によるパフォーマンスの後、グループ交流を行った。交流した学生はみな日本語学習者で、すべて日本語で意思疎通を図った。自己紹介をしたり、趣味の話をしたり、なかには日本のトランプを持ち出しているグループもあり、終始和やかな雰囲気で交流することができた。その後、午後から夕食にかけて、ホームビジットを行った。ホームビジットでは、中国人学生と共に街歩きをしたり、家庭で一緒に餃子作りをしたりと思い思いに過ごし、ビジット先の家族に見送られながら帰ってきた日本高校生達は、みな明るく高揚した表情であった。
 一行はまた、済南市青少年宮を訪問し、小学生と一緒に切り絵やゲームをしたり、水墨画や陶芸の作品を見たりした。
 済南訪問後は、それぞれ煙台、青島、曲阜に分かれて学校交流を1回行うと共に、各地の参観等を行った。兵庫県分団は、煙台市第二中学、魯東大学、煙台農業博覧園などを訪問。岩手県分団は、青島市第二中学、青島国際ゲームアニメ産業園などを訪問。大阪府分団は、曲阜市第一中学と孔廟、孔府、孔林を訪問し、儒家思想講座を受けた。
 歓送会は、それぞれ各地で催され、日本高校生達は用意していたパフォーマンスを披露した。閉会時にはすっかり仲良くなったボランティアの大学生と写真を撮ったり、連絡先を交換したりする姿があちこちで見られ、みな別れを惜しんでいた。
 一行は11月29日に中国各地から帰国した。団員からは「各訪問先で温かく迎えられ感激した」、「中国青年の生の声を聴くことができ、中国への関心が高まった」「新しくできた中国の友達と今後も交流を続けていきたい」といった声が聞かれ、大きな成果を得ることができた。
 今回の訪中にあたりご尽力いただいた外務省、中華全国青年連合会、各都府県教育委員会・庁ほか関係機関の皆様に厚くお礼申し上げたい。

(総合交流部)

日程表 感想文(高校生) 感想文(青年)

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