「JENESYS2018」中国青年公益事業交流団

 2019年2月25日から3月3日までの7日間、中国青年公益事業交流団一行32名(団長:井 頓泉 中国宋慶齢基金会副主席)が来日した。本団は中国の政府機関や企業で公益事業・ボランティアに従事する青年等で構成され、東京・奈良・京都にて、日本の公益事業やボランティア関係機関などを訪問・視察し、関係者と交流したほか、各地で政治・社会・歴史・文化に関する参観を通し、包括的な対日理解を深めた。

 

日本のボランティア活動や環境保護・防災面での取り組みを中心に学ぶ

 東京では、「日本のボランティア活動」をテーマに、東京ボランティア・市民活動センターによる講義を受け、日本のボランティア活動概況について学んだ。また、墨田区向島地域住民の自主防災組織「一寺言問を防災のまちにする会(通称:一言会)」を訪問し、住民自らが行っている防災の取り組みについて話を聞き、町中に設置された防災設備や防災に強いまちづくりの成果を視察した。

 奈良では、吉野郡川上村にある森と水の源流館を訪れ、地域の水源や豊かな自然を教材とし、子供たちの環境保護意識を育む具体的な手法・活動例や館内の展示施設の紹介を受けた。続いて川上村立川上小学校では、学校現場で環境保護や防災教育がどのように行われているか見聞きし、理解を深めた。また、飛鳥地域でホームステイを行い、日本の一般家庭の雰囲気を味わい、ホストファミリーと交流した。

 

河野外務大臣、程永華中国駐日大使を表敬訪問

 さらに、東京では河野太郎外務大臣と程永華中華人民共和国駐日本国特命全権大使にそれぞれ団員全員で表敬訪問し、奈良では荒井正吾奈良県知事と団幹部が交流を行った。どの会談でも、日中青少年の交流に対する意気込みや期待が述べられ、貴重な経験となった。

そのほか一行は、東京では皇居二重橋・東京タワー、奈良では東大寺、京都では平等院鳳凰堂を参観し、日本の社会・文化・歴史に親しみ、日本の魅力に触れることができた。

 団員からは、「日本では日本の社会的課題にあった多様なボランティア活動が行われており、具体的な活動例を聞くことができて勉強になった」「住民自らが居住地域の災害面での弱点をきちんと把握し、防災対策に取り組んでいる。災害時に地域住民が助け合える素地作りは非常に大事であり見習いたい」「子どもたちの環境保護意識を育むために、地域の豊かな自然を守ることを教材とした源流館の取り組みは参考になった」「小学校では授業だけでなく、普段の校内清掃やゴミの分別などを通じ、生活の中で身近にできる環境保護活動が自然と子どもたちに身についている。中国も取り入れるべきだ」「日本の学校は防災教育が徹底されている。防災備蓄や定期的な防災訓練だけでなく、訓練や実際の避難時に発覚した課題や改善方法についてもフィードバックし、子どもたちに教えることの重要性にも気づかされた」「ホームステイではホストファミリーと一緒に夕食を作り、家族の一員になれた。言葉は通じなくとも、それが壁になることはなかった」など思い思いの感想が聞かれた。7日間の短い訪日活動ではあったが、それぞれが今回の訪日で得た成果を今後の職務や生活に生かしていこうと強く意識する貴重な機会となった。

日程表 参加者の感想

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