平成23年度香港・澳門高校生訪日団

阿蘇の大自然を満喫

阿蘇の大自然を満喫

 2011年12月13日から21日の日程で、平成23年度香港・澳門高校生訪日団(香港団団長・廖亜全 宣道会陳朱素華紀念中学校長、澳門団団長・賀誠 教業中学副校長)が来日した。同団は、中国の特別行政区である香港から55名、澳門から15名の計70名で構成され、一行は外務省訪問、セミナー、歓迎レセプションに参加したほか、東京と熊本で学校交流やホームステイを行い、日本の高校生と友情を育んだ。本団招聘事業は、当初7 月を予定していたが、東日本大震災の影響で延期となり、5カ月を経て来日が実現した。
 同団は12月14日に外務省を訪問。セミナーでは「世界の水事情~将来を担う若い世代にできること~」をテーマに、ジャーナリスト、東京学芸大学客員准教授、アクアスフィア橋本淳司事務所代表 橋本淳司氏による講演を聞き、中国でも深刻な環境問題である水問題に高校生たちは大いに興味持った様子で、質疑応答では多くの質問があがった。その後、環境施設として有明水再生センターを視察し、節水意識を持つことの大切さを更に深く考えさせられたようだった。

東京都立白鷗高等学校・附属中学校による長唄三味線の演奏(歓迎レセプション)

東京都立白鷗高等学校・附属中学校による長唄三味線の演奏(歓迎レセプション)

 同日夜には、訪日団の歓迎レセプションが行われた。遠山茂外務省アジア大洋州局中国・モンゴル課地域調整官、史光和中華人民共和国駐日本国大使館一等書記官のほか、ローラ・アーロン香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表部代表、交流先の学校関係者らが参加した。高校生によるパフォーマンスでは、東京都立白鷗高等学校・附属中学校の長唄三味線部が日本の伝統的で美しい演奏を披露した。香港団は団員全員による合唱、澳門団は澳門を紹介する寸劇と歌を披露し、それぞれ大きな拍手が送られた。

 

 

充実した学校交流とホームステイ

また会う日まで、再会を堅く約束(熊本県八代市ホームステイ解散式)

また会う日まで、再会を堅く約束(熊本県八代市ホームステイ解散式)

 15日に移動した熊本では2コースに分かれ、荒尾市と八代市で学校交流とホームステイを行った。熊本県立荒尾高等学校では、体育、英語、生物の授業や、剣道、バドミントン、華道などの活動に参加したほか、交流会で荒尾高校生と一緒に「だるまさんが転んだ」に挑戦した。始めての日本式鬼ごっこに教室中から笑い声が溢れた。熊本県立八代高等学校では、調理実習の授業に参加。ホームステイ先へのお土産に、熊本名物のいきなり団子を皆で一緒に協力して作った。その後、柔道、剣道、音楽、美術など、それぞれ関心のある授業に参加し、日本高校生と親睦を深めた。

 ホームステイは学校交流受け入れ校のほか、荒尾市と八代市の協力により、一般市民家庭でも実施した。ホストファミリーと一緒に熊本特産の晩白柚狩りや餅つきをしたり、観光やショッピングに出かけたり、日本の家庭料理を味わったりと温かいもてなしを受け、短い時間ながらも思い出に残る楽しい時間を過ごした。別れ際にはたくさんの生徒が涙を流して別れを惜しみ、日本にまた戻ってきたいという声が多く聞かれた。

茶道抹茶体験で日本文化に触れる(東京都立第四商業高等学校)

茶道抹茶体験で日本文化に触れる(東京都立第四商業高等学校)

 19日には東京都立第四商業高等学校と東京都立田柄高等学校で学校交流を実施。各学校とも多彩なプログラムが用意されており、香港・澳門の高校生たちは折り紙や茶道といった日本文化に関する授業を受けたり、部活動、交流会に参加したりした。交流会では日・香・澳の高校生がパフォーマンスを披露しあい、言葉の壁を乗り越えた交流ができた。どの学校でも最初は緊張の色が見られたが、アニメや音楽などのポップカルチャー、学生生活など同世代共通の話題で盛り上がり、皆笑顔に溢れ、充実した時間を過ごした。
 20日は慶應義塾大学三田キャンパスを訪問した。「日中関係の現状について」というテーマの模擬授業に参加したほか、中国人留学生による留学生活や震災後のボランティアの体験談を聞いたり、歴史と伝統ある建物を巡るキャンパスツアーや、カフェテリアで昼食をとったりし、日本の大学生活を体験する貴重な機会となった。
 そのほか一行は、熊本城をはじめとする名所旧跡や、香港・澳門では見ることができない阿蘇山や草千里といった大自然を満喫したほか、藍染め体験を通し、日本の伝統文化の一端に触れた。

澳門の生徒がポルトガルダンスを披露(歓送報告会)

澳門の生徒がポルトガルダンスを披露(歓送報告会)

 歓送報告会では、日本滞在中の活動や体験を振り返り、香港・澳門の高校生からは帰国後、日本での素晴らしい思い出を両親や友人に話したい、また日本を訪れたいという思いが語られ、賑やかな雰囲気の中、皆で訪日活動の成功を祝った。
 全ての交流プログラムを終了し、訪日団70名は12月21日に羽田空港より帰国の途に着いた。本事業の実施にご協力頂いた外務省、文部科学省、中国大使館、香港駐東京経済貿易代表部、各自治体・教育委員会、学校関係者、関係団体の皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げたい。

(総合交流部)

日程表 参加者の感想

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