第十五回中国教育関係者代表団

訪日の成功を祈って乾杯する袁敏道団長(左)と村上理事長(右)(於歓迎レセプション)

訪日の成功を祈って乾杯する袁敏道団長(左)と村上理事長(右)(於歓迎レセプション)

 当財団は、外務省の委託を受け、日中相互理解増進事業として、平成8年度(96年)より毎年、中国の小・中・高等学校の教員並びに教育関係者の招聘事業である「中国教育関係者代表団」を実施している。
 今回で15回目を迎え、同代表団一行30名(団長:袁敏道 中日友好協会秘書長)が、11月16日(火)から11月23日(火)までの日程で来日した。団員は中日友好協会が組織し、北京市、河南省、黒龍江省、湖北省、安徽省、内モンゴル自治区の1市4省1自治区から派遣された教育現場の最前線で活躍する小・中学校、高校の校長や副校長、教員で構成された。
 代表団は東京、大阪を訪問し、小・中学校、高校、私立中高一貫校、大学、そして教育委員会への訪問や文部科学省ブリーフィングへの参加を通して、日本の教育事情についての理解と知識を深めると共に、教師や教育関係者、生徒たちと交流し友好を深めることができた。各訪問先では懇談の機会を得、日中の教育関係者がそれぞれの教育実践の現状や課題について、活発な意見交換を行った。
 来日当日、代表団は歓迎レセプションに参加。渡邊信之 外務省アジア大洋州局中国・モンゴル課地域調整官、張成慶 中華人民共和国駐日本国大使館友好交流部参事官ほか、訪問先関係者や今年9月に日本教育関係者訪中団に参加した団員が出席し、賑やかに行われた。17日には代表者が北野充 外務省アジア大洋州局審議官を表敬訪問、18日には文部科学省を訪問し、「日本の教育について」をテーマとする、島竜一郎 文部科学省大臣官房国際課国際協力政策室 室長補佐(併)人物交流専門官によるブリーフィングに参加した。代表団は中国とは異なる日本の教育体制について理解を深めた。

さまざまな教育現場を訪問、教員や生徒たちとの交流に参加

児童と一緒に体育の授業に参加(於枚方市立西長尾小学校)

児童と一緒に体育の授業に参加(於枚方市立西長尾小学校)

 来日の最大の目的である教育現場の視察としては、東京4校(目黒区立目黒中央中学校、東京都立立川高等学校、青山学院中等部・高等部、早稲田大学)、大阪1校(枚方市立西長尾小学校)の計5校の教育機関を訪問。それぞれ学校紹介を受け、授業風景や施設を見学した。代表団はエコシステムやオープンスクール、特別学級が特徴の目黒区立目黒中央中学校、幼稚園から大学までを擁する青山学院といった学校を訪問したほか、都内屈指の進学重点校である東京都立立川高等学校では、今年10月に日本高校生訪中代表団第2陣に参加した生徒と交流した。枚方市立西長尾小学校においては、児童から可愛らしい歌やダンスで迎えられ、同小学校PTAからはお茶やお菓子がふるまわれた。各訪問先で教員や生徒との質疑応答や懇談時間が設けられ、充実した交流となり、代表団は日本の学校について関心を高めたようだ。
 早稲田大学では国際交流の現状や、中国との関わりについての紹介のほか、教育学部の概要、教職課程・資格取得について中国語による説明を受けた。学生とのキャンパスツアーの時間もあり、団員たちは日本の大学生活のことや将来についてなど質問し、見聞を広めていた。
 大阪府教育委員会との懇談会では、大阪府の教育の概要が紹介された後、意見交換が行われた。団員から「柔道はどのように授業が行われているのか」、「学校の評価は誰が行うのか」、「教員の配置はどのように行うのか」など、活発に質問が出され、有意義な時間となった。
 また、滞在中には国会議事堂、阿倍野防災センター、清水寺、大阪城、パナソニックセンターなど、日本の政治、歴史、経済、文化、防災に関する参観・体験を行い、幅広く日本を理解する機会を得ることができた。22日に行われた歓送会には、劉占山 中華人民共和国駐大阪総領事館教育室室長や、大阪府内の交流関係者も出席した。各テーブルとも自由な雰囲気で交流が行われ、相互理解が促進された。代表団からは、実りの多い交流プログラム、各訪問先で熱烈歓迎を受けたこと、また日本の学校や生徒の様子など、帰国後に同僚や生徒に伝えたいと感想が述べられた。
 代表団はすべての交流プログラムを終了し、11月23日に関西国際空港より帰国の途に就いた。当事業の実施にご協力いただいた外務省、文部科学省、東京都教育庁、大阪府教育委員会並びに受入関係機関、学校関係者の皆さまに厚く御礼申し上げたい。
 当財団は今後とも、教育関係者の交流と青少年交流を両輪と考え、双方の交流内容の充実が図れるよう、努力していく所存である。

(総合交流部)

日程表 参加者感想文

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