「日中植林・植樹国際連帯事業」2019年度中国高校生訪日団第1陣

 2019年9月3日から9月11日までの9日間、2019年度中国高校生訪日団第1陣(団長=任全春 甘粛省教育庁 政規処 処長)が来日した。本団は、河南省・甘粛省・江蘇省・内蒙古自治区から選抜された高校生と引率の計250名で、外務省が推進する「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京都をはじめ、8分団に分かれて茨城県・宮城県・愛知県・千葉県・神奈川県・広島県・熊本県・長崎県・群馬県・京都府・兵庫県を訪問し、防災・環境についての学習や、植樹活動、高校訪問での交流を通じて、同世代との友好交流と対日理解を深めた。

 

防災について学ぶ

 本団は、「防災」をテーマとし、セミナーでは特定非営利活動法人日本防災士会の正谷絵美 東京都支部幹事 より「命を守る防災」というテーマで講義を受けた。講義では災害発生時の対応、普段の生活の中でどのように防災を意識すれば良いかという点について、わかりやすく解説を受けた。質疑応答では多数の質問が出て、訪日活動の始まりとして、防災についての良い啓発の場となった。

また、テーマに関する視察先として、分団ごとに松島復興語り部クルーズ、震災遺構仙台市立荒浜小学校、国立研究開発法人防災科学技術研究所、しながわ防災体験館、東京臨海広域防災公園、わくわく座・熊本城、雲仙岳災害記念館、土石流被災家屋保存公園、神戸港震災メモリアルパーク、人と防災未来センター等の視察を行い、日本の防災の取り組みや災害からの復興について理解を深めた。

 

高校訪問で授業・部活動・植樹活動参加と同世代交流

 学校交流は、前半に茨城県・神奈川県・熊本県・長崎県・群馬県・京都府の8校、後半に宮城県・愛知県・千葉県・広島県・東京都・兵庫県の8 校を訪問。各校とも多彩なプログラムが準備され、温かく迎えられた。各分団とも訪問校のうちの1校で植樹活動を行った。また、いずれの訪問校でも「防災」「環境」をテーマとした授業や体験に参加し、日中両国の共通課題である防災と環境について日本の高校生とともに学び、意見交換などを行った。それ以外にもさまざまな授業や部活動、歓迎会、交流会に参加し、英語や筆談、ジャスチャーを駆使して、お互いの文化や学校生活を紹介したり、楽しい時間を共有した。残念ながら後半の学校交流のうち、首都圏の4校は台風の影響により休校になったが、教職員等の協力を得て、一部プログラムを変更しての訪問がかなった。

 

各地でさまざまな視察や体験

 さらに各地で国会議事堂、JAXA筑波宇宙センター、トヨタ産業技術記念館、広島原爆ドーム、長崎平和公園、富岡製糸場、金閣寺など、日本の政治や経済、先端技術、歴史文化遺産等の視察・参観を行い、幅広い対日理解を深めた。

 

 帰国を前に中国高校生からは、「セミナーを聴講し、災害発生時の対応、災害に対する備えについて理解を深めることができた」「日本の防災対策は大変参考になった。常に防災に対する意識を持つことで災害時に助けられる命があることをしっかり心に留めておきたい」「日本の高校生はとても親切だった。言葉は通じなくても、互いの心は繋がっていると感じた」「訪問先の学校で日本の高校生と一緒に植樹活動を行った。この樹が両国の友好の象徴として成長することを願っている」「帰国後は、日本での体験を友人や家族に共有したい」など思い思いの感想が聞かれた。

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