若き津波防災大使

 2019年9月5日から9月12日までの8日間、世界43カ国・地域の高校生と引率で構成される「若き津波防災大使」一行257名(高校生214名、引率43名)が来日した。中国は遼寧省から大連理工大学附属高級中学の6名が参加した。

 訪日団は、北海道で開催された「世界津波の日」2019高校生サミット in 北海道への参加や、スタディツアーへの参加を通じて、日本の津波の歴史や地震・津波・火山災害への備え等の防災・減災の取り組みについて学んだほか、北海道でのさまざまなプログラムや地域の人々との交流を通じて、日本の豊かな自然、文化、歴史に触れ、日本と日本人の魅力についても理解を深めた。

 

道南地域と道東地域に分かれスタディツアーに参加

 滞在中、一行は2班に分かれてスタディツアーに参加した。1班は奥尻町で地元高校生の案内により津波被災地等を見学した他、洞爺湖有珠山ジオパークで今も噴火を繰り返す有珠山の火山災害について理解を深めた。2班は浜中町で避難訓練に参加、釧路市内では防災センター等を視察した他、美瑛町で十勝岳噴火災害について学んだ。また、それぞれ地元の高校生と授業交流、文化・レクリエーション等を通じて友情をはぐくんだ。

 

「世界津波の日」2019高校生サミット in 北海道に参加

 9月10日、11日の二日間にわたり開催された「世界津波の日」2019高校生サミット in 北海道には、日本の高校生180名も加わり、世界44カ国・地域の高校生394名が参加した。このサミットは、2015年12月に国連で制定された「世界津波の日」(11月5日)の啓発イベントの一環として開催されるもので今回が第4回目となる。主催者である北海道の鈴木直道知事、共催の国連防災機関の代表者らが挨拶をしたほか、安倍晋三総理大臣からビデオメッセージも寄せられた。初日は分科会に分かれて自国の取り組みや今後の課題等について発表し、「記憶を未来へ、備えを明日へ」をテーマに真剣に議論した他、シェイクアウト訓練も行った。午後の開会式では、海外高校生がスタディツアーについて報告し、北海道の高校生は奥尻島で実施した事前学習ツアーを報告した。夜は外務省主催のレセプションに参加してサミット参加の意気込み等を語り合った。二日目は、日本と海外の高校生が共同でイチイとエゾヤマザクラを植樹し、記念碑除幕式を行った。総会・閉会式では、各分科会で話し合った成果を発表し、最後にサミットの成果としてアイヌ語で「こんにちは」を意味する「イランカラプテ」にちなんで命名された「イランカラプテ宣言」を採択した。

 

 参加した中国高校生からは、「国によって国情や経済レベル、災害に対してできる措置は異なるが、たとえそうであっても私たちは起こりうるすべての災害に積極的に備えるべきだ」との言葉が聞かれ、多くの国が集う国際会議への参加で大いに刺激を受けたことがうかがえた。

今回来日した43カ国・地域の高校生たちが本プログラムを通じて学んだ世界各地の防災の知見と地震津波等災害等の脅威を後世へ語り継ぎ、将来、各国で防災・減災分野におけるリーダーとして活躍し、国境を越えて手を取り合い協力していくことを心より期待する。

日程表

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