新時代を担う日中友好の架け橋に

日中大学生再会オンラインカフェ

 2020年11月17日、日中大学生再会オンラインカフェを開催した。本交流は、2019年度日中青少年交流事業のフォローアップの一環として実施した。

 2019年5月に招聘した中国大学生訪日団第1陣の団員と訪問先である中央大学の学生計16名が参加した。参加者は日中混合の3グループに分かれ、グループ内で事前に相談してテーマを決定。当日はそれぞれ「大学生オンライン授業の現状と問題点」「中日の家庭の主婦の現状とそれについての若者の考え」「日中の若者文化の比較」をテーマにディスカッションを行った。司会進行も学生が務めた。大学生ならではの視点から、さまざまな意見を出し合い、活発に議論した。その後のプレゼンテーションでは、各グループの代表者がその内容をまとめ、全員に発表した。質疑応答では率直な意見交換が行われ、日中間のさまざまな共通点や相違点、若者同士で相通ずる考えや意識などをお互いに理解し合った。

 最後に、中央大学の白井宏副学長から「若者のさまざまな意見を聞けてよかった。コロナ禍という共通の状況の中で、オンライン授業や同じような悩みなど、若者同士も共通の環境や思いを抱いて過ごしていることが分かった。日本人にとっては、リアルタイムの中国事情を知るよい機会でもあった。これからもこのような機会を持ってほしい」とのお話があり、中国人民大学の鄒文君講師からも「中日の若者達が一堂に会して意見交換でき、感慨深いものがあった。若者文化やトレンドを聞けて、勉強になった。若者が重要な流行の発信源になっており、これからもどんどん発信していくことを期待する」と激励を込めた講評を受けた。

 

 参加した中国の大学生からは「中日の最新情報を得られただけでなく、コロナ禍の一人一人の気持ちや考え方も話し合うことができ、感動した」「中国と日本で少し意見の食い違いがあったが、だからこそお互いの文化に興味を持ち、相互理解が深まることに繋がった」「去年中央大学を訪問した時は、このような交流機会がなくて残念だったが、オンラインで意見交換することができて嬉しい。今後も機会があれば、多くの日本の方々と交流したい」と、日本の大学生からは「中国の若者と話す貴重な経験ができて良かった。異なる文化も知れてとても新鮮な気持ちになった。これからは少しアンテナを張って中国の歴史やニュース、日本との関係などにも着眼したい」「実際に中国の学生と話すことで中国の文化やコロナ禍での暮らし、また中国の若者の流行等を知ることができてよかった」「連絡を取り合ったり話し合ったりするのは少し難しい部分もあったが、同じ大学生と交流ができて本当に嬉しかった」との感想が聞かれた。今回の交流を通じて、日中の大学生が互いに、他国との比較から学ぶべき点が多いことを再認識しながら、新たな気づきを得たことがうかがえた。

オンライン交流参加者による記念撮影

オンライン交流参加者による記念撮影