「JENESYS2020」日中青年研究者オンライン交流

 2021年6月29日、「JENESYS2020」日中青年研究者オンライン交流を開催した。本プログラムは、中国社会科学院の呼びかけにより、日中の青年研究者が相互理解を深め、コロナ禍での友好促進、恒常的ネットワークの構築を図ることを目的とし、外務省が推進する「JENESYS2020」の一環として実施した。

 日本の大学・研究機関に所属する青年研究者6名と中国社会科学院日本研究所の青年研究者8名が参加し、「新情勢における日中協力の潜在力」をテーマに参加者それぞれが専門分野の視点から発表を行った。ディスカッションは分野別に「中日文化と人的交流」「経済と社会分野の協力」「特定分野の協調合作」の3つのセッションに分けて行われ、内容は、政治・経済・社会・文化・歴史分野の他、気候変動や医療、図書館運営に関するものなど多岐にわたった。

 参加者の発表後に、日本側代表の東京大学東洋文化研究所の園田茂人副所長が「なぜ日本と中国が協力し、理解し合わなければならないのかと考える人がいて、社会の中にさまざまな分断があり、それをどう乗り越えるか考えなければならない。専門外の人にも分かるような意味ある研究をするというミッションを意識して、若い方にはこれからの研究を進めていただきたい」など日中間に存在する問題や研究者としてすべき挑戦を提起した。また、中国側代表の中国社会科学院日本研究所の楊伯江所長は「中国と日本は隣国として、相互理解と信頼を構築していかなければならない。時間や手間はかかるが、そのプロセスである民間交流、若手の学者同士の交流を欠けば国の関係改善にならない」と述べ、日中の関係改善のため、日中第三国市場協力や本交流事業の継続実施等の具体的な提案を示した。

 交流後、参加者からは「分野を越えて、中国の比較的近い世代の研究者と交流できてよかった」「両国ともに相手国のことを考え、研究している人たちがいることを身をもって体験でき、非常に有意義だった」「交流を通じ、参加者が気候変動やコロナウイルス感染症の影響等に関心を持っていることに気付いた。日中青年研究者が同じ問題意識を持てば、さまざまな問題の解決に繋がると思う」「日中関係を研究している者として責任感を持ち、研究だけでなく、日中友好の使命も果たしていきたい」などの感想が聞かれた。

 今回のオンライン交流をきっかけに、日中の青年研究者同士が繋がり互いに理解を深め、日中協力を推進してくれることを期待する。日中友好会館としても日中友好関係の更なる発展のため、本交流事業を継続していきたい。

日中青年研究者が専門分野の視点から発表

日中青年研究者が専門分野の視点から発表

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