「JENESYS2021」第1回日本・香港高校生オンライン交流
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香港高校生がピアノ伴奏に乗って日本語で熱唱 |
拍手して、手を振って、マスクの中は笑顔で閉会 |
実施概要実施日 : 2021年12月16日(木) 17:00~19:15 主 催 : (公財)日中友好会館 協力機関: 香港特別行政区政府教育局
参加者 : 香港・保良局羅傑承(一九八三)中学の高校生等 20名 日本・熊本県立天草工業高等学校の高校生 19名
内 容 : 互いの学校や地域の紹介、グループ交流、部活動紹介など
実施方法: Web会議システム「Zoom」を使用したオンライン交流
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コロナ禍の下で対面での交流が叶わない中、日本と香港の高校生がオンラインによる交流を行いました。本交流は、高校生ならではの視点・感性を発揮しながら、互いの国・地域や学校生活の紹介、ディスカッション等を通じて、相互理解と友好促進を図ることを目的として実施しました。 日本語学習に励む香港の生徒、英語学習に励む日本の生徒 香港からは、中高一貫校の日本文化サークルに所属する生徒が参加しました。日本語も学習しており、発表資料やグループ交流の会話の中で意欲的に活用していました。 日本の高校生は、緊張したり苦戦したりしながらも、英語で交流する貴重な機会ととらえ、さまざまな場面で英語で伝えきることにチャレンジしていたのが印象的でした。特に熊本県の紹介は、英語で表現を簡潔にまとめ、魅力をアピールすることができました。 盛りだくさんの“発表合戦” 日本・香港の相互紹介は、それぞれ入念に準備されていたことから、発表にも目一杯時間を費やしました。どの発表にも「もっと知ってほしい、伝えたい」という熱意がこもっていました。 中でも、動画による高校生活紹介は、双方とも臨場感にあふれ、スクールカラーの違いをユニークに表現していました。日本の動画では、工業高校ならではの実習授業の様子、体育大会での「エッサッサ」の演舞などがテンポよく映し出され、開放的で躍動感のある様子が一目瞭然でした。香港の発表では、独自の飲食文化として、おいしそうなおやつや飲み物が紹介されたほか、動画では日本のポップスやさまざまな楽器を交えた音楽パフォーマンスが披露され、温かみのあるアットホームな雰囲気が伝わってきました。 「もっと時間が欲しかった!」グループ交流 グループ交流では、6~7名に分かれて交流しました。どう話しかけたらよいか、誰から話そうか、沈黙から始まったグループも少なくありませんでしたが、話題のきっかけを掴むと緊張がほぐれ、通じ合う楽しさを味わうことができました。日本の高校生は、香港の高校生が屈託なく日本語で話しかけてくれたこと、じっくりと耳を傾けてくれたことに触発されるなど、心のふれあいの醍醐味も大いに味わうことができたようです。充実したぶん、「あっという間だった」との感想が多く聞かれました。 |
プログラム①香港高校生代表挨拶 ②日本高校生代表挨拶 ③香港及び香港の高校生活紹介 ④熊本県及び日本の高校生活紹介 ⑤香港側 課外活動紹介 ⑥日本側 課外活動紹介(部活動) ⑦グループ交流 6グループに分かれ、日本高校生と香港高校生が1人ずつ自己紹介をした後、学校生活や趣味の話題など自由に交流した。
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参加者の感想
【香港高校生の感想】◆ 保良局羅傑承(一九八三)中学 高校生
今回の交流で、日本の学校生活などについて、より深く知ることができました。私にとっての最大の収穫は、日本の友達ができたことです!
◆ 保良局羅傑承(一九八三)中学 高校生 日本の工業高校は香港と違い、実技が多いことが分かりました。また、学習方法も違っていて、日本では大部分が実技であるのに対し、香港では教科書による学習が中心です。香港の高校でも実技はありますが、日本の方が面白そうです。交流の時間がもう少しあればよかったと思います。
◆ 保良局羅傑承(一九八三)中学 高校生 日本の高校と香港の学校の文化の違いを知ることができました。たとえば、日本ではたくさんの活動があり、大規模なイベントやパフォーマンス等があります。学校も大きく、剣道などは私にはとても参加できそうにありませんが、さまざまな課外活動があります。このように、今回の交流ではたくさんの収穫がありました。
◆ 保良局羅傑承(一九八三)中学 高校生 日本の高校生と対話して、初めて彼らの実際の学生生活を知り、アニメの世界とは違うことが分かりました。
◆ 保良局羅傑承(一九八三)中学 高校生 今回の交流では、日本の学校の活動や制度について知ることができ、少人数のグループで生徒と交流することもできました。 おしゃべりをしただけでなく、SNSなどの情報を交換し、お互いをより深く知ることができました。準備段階では、日本の生徒とうまくコミュニケーションできるよう、あらかじめさまざまなシチュエーションや興味のあるトピックの日本語を調べました。学校紹介のビデオ制作では、新しいスキルを身に付けることができ、また同級生と協力して完成させることができて、とても満足しています。 |
【日本高校生の感想】◆ 熊本県立天草工業高等学校 高校生 私は海外の高校生と初めてオンラインを通して交流しました。私は香港の高校生の皆さんに熊本と天草の魅力を英語で伝えることができました。先生方と協力し、香港の高校生の皆さんに理解してもらえるように練習し、良い発表をすることができました。グループでの交流では、最初は話が盛り上がるか、うまくコミュニケーションをとれるかが心配でしたが、私たちがした質問にも丁寧に答えてくださり、香港の学校生活や部活動、行事についてたくさん知ることができ、よかったです。そして僕たちもジェスチャーや英語を通して交流をすることができ、よかったです。今後このような交流があったときは、積極的に参加したいです。
◆ 熊本県立天草工業高等学校 高校生 リモートで話すことや香港の学生の方々と話すことなど、初めてのことばかりで不安がありましたが、お互いの学校や地域の魅力を紹介したり、質問したりしていくうちに、面白さ、楽しさ、感動など前向きな感情ばかりが胸の中にありました。良い経験になったと思います。僕は特に最後に行った、グループに分かれて質問をする時間が楽しかったです。英語で話すのは難しかったですが、ジェスチャーを交えて話して、伝わった時はうれしかったです。僕は海外へ行ったことはありませんが、今回の交流の発表を聞いて日本とは全く違う取り組みや文化を知り、世界の広さを感じました。文化の違いを理解することで自分の知識の幅が広がり、人生が豊かになると思いました。英語で会話することが難しかったので英語をもっと勉強して将来に生かしていきたいと思いました。
◆ 熊本県立天草工業高等学校 高校生 香港の高校生の皆さんは本当にコミュニケーション能力が高く、話しやすかったです。また、日本語も上手ですごいなと思いました。私は少し緊張してしまって声が小さくなったり、はっきり話せなかったりもしたけど、しっかり聞きとって下さいました。今はコロナ禍で国外どころか県外に行くことも難しく、人との交流の場が減っている中、今回の交流で他国の方々と交流ができ、とてもうれしかったです。短い時間で質問とかもあまりできなかったけど、SNSで互いにつながり、同じ趣味を持った人にも出会うことができ、素敵な時間を過ごすことができました。また、香港の高校生のみなさんの姿を見て、自分ももっと他国の人とつながりを持ちたいと思い、そのためにまずは英会話ができるようになって、コミュニケーションを上手くとれるように頑張りたいと思うようになりました。
◆ 熊本県立天草工業高等学校 高校生 香港の食べ物や学校のことをよく知れたので、よかったです。しゅうまいとエッグタルトがとてもおいしそうでした。学校は中高一貫で、放課後は補習を毎日のように受けていることにびっくりしました。また、香港の方が私たちに向けてピアノやギターを演奏してくださったり、日本語で歌を歌われている姿を見てすごく感動しました。中には知っている曲がたくさんあったのでうれしかったです。そしてグループで1人ずつ自己紹介をしました。はじめはとても緊張したけど、話していくうちにフレンドリーに話せるようになりました。お互いに質問したり答えを言ったりしてとても楽しかったです。香港の方の中に「日本が好きで3年間で日本語を覚えた」という生徒がいて、すごくびっくりしました。私も広東語など勉強して話せるようになりたいなと思いました。最後に3人の方とInstagramでもつながることができ、とてもよかったです。このような初めて違う文化の方と話せる貴重な体験になりました。また、このような機会があったら参加したいです。
◆ 熊本県立天草工業高等学校 高校生 香港の学校では部活が5つのコースに分かれており、学生は卒業するまでにそのすべてのコースにある部活をそれぞれ1つずつしないといけないと聞き、香港の人たちはさまざまな面で知識を持つように教育されていて、少し羨ましいと思いました。グループ毎の交流時間は30分用意されており、交流前は長いなと思っていましたが、実際に交流してみると30分はあっという間でした。特に決められた話題がない自由な交流は今回が初めてでした。自己紹介で自分たちの趣味を言うことがいい話の種になることを学びました。香港でも日本のアニメはとても人気でアニメの話で盛り上がりました。インスタをお互いに交換し、交流会の後もゲームやアニメの話をしたりと、初めて香港の友達ができました。将来、海外の大学への進学を考えており、そこで友達を作るには話題がない中での交流が大切になります。そこで今回の交流で体験を生かしていきたいです。今回交流した人たちと、いつか実際に会えることを願っています。 |