新時代を担う日中友好の架け橋に

日中国交正常化50周年記念コラム 第29回(小嶋萌日)

日本と中国の国交が正常化されてから50周年となる本年、日中友好会館ではホームページとメールマガジンで「日中国交正常化50周年記念コラム」を連載いたします。

日中交流に長く携わった方や、日中友好会館の各事業に参加された幅広い世代の方に、日本と中国に関わりのある事柄、随筆、これまでの日中交流のエピソードや、これからの日本と中国に向けての期待・希望などメッセージを執筆いただき、一年にわたって連載します。また、日中民間交流の拠点として貢献する日中友好会館の取り組みなども合わせてご紹介します。

日本と中国のこれまでの歩みを振り返りながら、新しい友好関係の構築に向けたプラットフォーム作りの一助となれば幸いです。

 

親しみの心が広がりますように

2017年日中友好会館ホストファミリー訪中団団員 小嶋萌日

 

私は、中学3年生の時、日中友好会館ホストファミリー訪中団として中国に行く機会をいただき、一週間で北京、四川、上海と広大な中国のさまざまな地域を回りました。そこで出会った人々や料理、また雰囲気などを通して、一口に中国と言っても、多様である文化を肌で感じることができました。

そこから、異文化に興味をもった私は、現在中国を含む世界の文化や、表象と文化の関係など、広く文化について学んでいます。中国での1週間は、刺激的で楽しい思い出であるとともに、私の人生を大きく方向づけるものでもあったなと、今、振り返って思います。

また、周りを見渡せば自主的に中国語を学んでいる友達や、中国のアイドルに関心のある友達など、19歳の若者として、文化の面ではその物理的な距離を感じさせないほど日中での交流は深まっているのではないかと年々感じています。理想論かもしれませんが、このようなひとりひとりの親しみの心がどんどん広がってゆき、今後の中国と日本がますます友好な関係を築いていってほしいと思わずにはいられません。

幼かった私に、中国に訪れる機会を設けてくれた全ての人に感謝し、また、今後の日中の友好を願いながら、私も少しでも貢献できるよう大学での学びを深めていきたいと思います。

(筑波大学人文・文化学群比較文化学類2年、小田原国際交流協会会長小嶋勲氏ご令孫)

 

2017年6月 日中友好会館ホストファミリー訪中団
北京市高齢者活動センターにて琴を習う

 

2018年9月 後楽寮国慶節祝賀パーティ
筆者(前列左2)

 

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