平成24年度中国国家行政学院公務員訪日研修団

団員と歓談する江田五月公益財団法人日中友好会館会長(右より2)(歓迎会)

団員と歓談する江田五月公益財団法人日中友好会館会長(右より2)(歓迎会)

 6月24日から7月1日までの日程で、平成24年度中国国家行政学院公務員訪日研修団(団長=朱国仁・中国国家行政学院研究生部副主任)が来日した。国家行政学院は、上・中級公務員、ハイレベルの管理職、政策研究の人材を養成する国務院直属の機関であり、同学院で研修を行った公務員は、各所属機関において重要な地位を占めていくことが見込まれている。本団の招聘事業は14年目を迎え、今年は外務省が実施する「アジア大洋州地域及び北米地域との青少年交流(キズナ強化プロジェクト」の一環として、同学院幹部及び公共管理学修士(MPA)コースの研修公務員からなる計42名が来日した。

 

東日本大震災被災地~宮城県大崎市・女川町を訪問

日中友好と被災地復興の願いを牡丹の成長に託す朱国仁団長(左)と伊藤康志大崎市長(右)

日中友好と被災地復興の願いを牡丹の成長に託す朱国仁団長(左)と伊藤康志大崎市長(右)

 訪日研修団一行は、キズナ強化プロジェクトに基づき、東日本大震災被災地である宮城県大崎市、女川町を訪問した。大崎市では、大崎市役所岩出山総合支所を訪れ、同市の被害状況と復旧・復興への取り組み、震災から学んだ教訓等についてブリーフを聞いた後、職員と意見交換を行った。実体験に基づくさまざまな反省を通し、地域住民のために何をすべきか、団員は同じ行政の立場として真剣に耳を傾けていた。また被災地との絆をいっそう強いものとするために、伊藤康志大崎市長と日中友好のシンボルとなる牡丹を記念植樹し、ともに一日も早い復興を祈念した。震災後にスタートした「NPO法人海の手山の手ネットワーク」との交流では、被災者支援活動の一環でもある新聞バッグを作成、民間レベルで被災者の心に寄りそう支援の紹介を受けた。女川町では、株式会社高政で東日本大震災を経験した中国の実習生と懇談し、津波の被害が大きかった沿岸部を視察した。

 自然災害の脅威を目の当たりにした団員たちからは、被災地が懸命に再生に向けて取り組む姿を帰国後に広く伝えること、また震災で得た教訓を共有し、公務員の立場として生かすことが何より大切であるとの感想が聞かれた。

 

「日本の文化産業」をテーマに

日中それぞれの公務員が活発に意見交換(人事院)

日中それぞれの公務員が活発に意見交換(人事院)

 一行は、被災地訪問のほか、人事院、早稲田大学公共経営大学院、富士通株式会社への訪問と京都視察を通じて、日本の公務員制度の研修、公務員同士の交流を図り、今回の訪日研修テーマである「日本の文化産業」に基づくさまざまなプログラムを実施し、包括的な対日理解を深めた。

 同じ文化産業でも、国家レベルのクールジャパン戦略から、地方自治体における文化・芸術振興の取り組み、政策分野における現代化の要請と伝統の調整、ITと絡めたさまざまな展開の可能性等、それぞれ異なる視点や角度から今回の研修テーマをめぐる考察を深めた。

 宮城では、鳴子のこけしや温泉文化、地域に代々受け継がれている神楽に触れ、また京都においても、世界遺産の金閣寺や町屋文化の視察、着物の着付け、茶道等の体験を通し、歴史・文化遺産の保護、伝統の継承について学んだ。

 本団の受け入れにご協力下さった関係機関・関係者の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げたい。

(総合交流部)

 日程表    参加者の感想  被災地での活動の様子(外部サイト)

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