「JENESYS2.0」中国青年ボランティア代表団

 827日から93日までの日程で、中国青年ボランティア代表団(団長=関立彤 中国日本友好協会秘書長)が来日した。本団は、中国でボランティアに携わる社会人・学生で構成された計30名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 

代表団は、東京と岩手を訪問し、日本のボランティアとの交流や、東日本大震災の被災地視察、企業訪問、地方自治体によるブリーフなどのほか、「クールジャパン」をテーマにさまざまなプログラムに参加し、政治・経済・歴史・文化・社会に関する包括的な対日理解を深めた。

 

さまざまな角度から日本のボランティア活動を理解

東京では東京都生活文化局を訪問し、自治体としてのボランティア活動の支援や、生活文化局の取り組みについてブリーフを受けた。三菱商事株式会社では、社会貢献・復興支援や、ボランティア活動への取り組みについて説明を受けた。実際にボランティア活動に参加した社員から、活動内容の紹介もあり、団員は真剣に耳を傾けていた。

岩手県では沿岸部の被災地域の支援活動の拠点となる遠野市を訪問し、NPO法人遠野まごころネットのブリーフを受けた。団員のほとんどが四川省周辺の出身で、2008年の四川大地震を経験しており、被災後のボランティア活動について積極的に質問がなされた。あいにくの雨により、農業支援のボランティア活動は中止となってしまったが、釜石市と大槌町の被災地視察では、じっくりと時間を掛けて語り部の話を聞くことができた。語り部の口からは当時の様子がリアルに語られたが、厳しい体験とは対照的にとても溌剌としたその人柄は、東北のひとびとの復興に対する姿勢を見るようで、団員には力強い日本人像として印象深く映ったようだった。

 

美しい里山や平泉で日本文化に触れる

岩手県遠野市産業振興部商工観光課からは、「地域と観光の特色について」をテーマに、四季折々の遠野の風景や伝統行事などの紹介を受けた。また、遠野に伝わる座敷わらしや河童の伝説に触れ、ある団員からの「河童を捕まえたらどうすればいい?」という真剣な質問に、一同笑いが起きる場面もあり、地方ならではの、ほのぼのとしたブリーフとなった。

また、遠野ふるさと村では、水車や茅葺屋根の残る100年以上前の古い民家が移築されており、豊かな自然と懐かしい里山の風景の中、思い思いに写真を撮るなどして楽しんだ。さらに、平泉で世界遺産の中尊寺、毛越寺を参観し、長い歴史を有する奥州の文化に触れた。

 

そのほか一行は、国会議事堂、皇居二重橋、日本科学未来館の参観やグリー株式会社への訪問など、さまざまなプログラムを通してクールジャパンを体感した。団員からは今回の訪問を通じて、「日本人の他人を思いやる心が随所で感じられ、日本に対する印象が訪日前と変わった」という声が多く聞かれた。

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