「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第7陣

  10月28日から11月4日までの8日間、中国大学生訪日団第7陣(団長=劉子敬 中国日本友好協会理事、中国人民対外友好協会理事)が来日した。本団は、上海市及び江蘇省の大学に通う大学生・大学院生と引率の計70名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京をはじめ、神奈川県、静岡県を訪問し、日本の大学生と交流したほか、企業視察、地方自治体によるブリーフなど「クールジャパン」をテーマにさまざまなプログラムに参加し、政治・経済・歴史・文化・社会に関する包括的な対日理解を深めた。

 

「初音ミク」を通して日本のマンガ・アニメ・ゲーム文化の背景を学ぶ

 訪日団は、明治大学国際日本学部の森川嘉一郎准教授より「初音ミクと日本のマンガ・アニメ・ゲーム」というテーマで講義を受けた。「初音ミク」は最新のヴォーカロイド技術を使って作られ、インターネットの動画配信サービス「ニコニコ動画」により広まり、世界中を席巻した日本発のヴァーチャルアイドル。新しい技術やサービスによって作られたように見える「初音ミク」も、日本のポップカルチャーの歴史を背景として生まれたものだということを学んだ。

 

日本の大学生と交流、合宿でより深い相互理解を実現した

学生交流の1回目は神奈川大学を訪問し、多くの学生と交流した。初めは緊張していた団員たちも、すぐに打ち解け、日本の学生生活やファッションやアイドルの話で盛り上がっていた。大学を挙げての温かい歓迎に、団員たちはとても感激していた。

 2回目は東京で、日中の友好交流活動に取り組んでいる学生団体である、京論壇と日中学生交流団体freebirdのメンバーを中心とした日本の学生と、国立オリンピック記念青少年総合センターなどを会場に1泊2日の合宿交流を行った。メインとなる意見交換会は、グループごとにテーマを決めて討論した。各グループのテーマは、日本と中国の「幼少期・高校生活・大学生活」、「スポーツ分野での人材育成の仕組み」、「お正月の過ごし方」、「トイレ」などの違いについて、また「人生の目標」、「明日世界が終わるとしたら何をするか」などさまざまで、夜遅くまで翌日の発表に備えて準備をしていた。翌日は、前日の意見交換の成果を日本語と中国語で発表した。各グループとも絵やパフォーマンスを交えるなど工夫を凝らし、熱のこもった発表だった。合宿の始めと終わりには、浅草寺と明治神宮を散策し、ともに東京の名所と日本文化を楽しんだ。最後には抱き合って別れを惜しむ日中の学生の姿が見られた。

 一連の交流活動を通じて団員たちは、日本の同世代に対する理解を深めるとともに、同じ目的に向かって奮闘することで、国境を越えた信頼関係を構築できたようだった。

 

日本の地方の魅力と技術に触れる

 クールジャパンを理解・体験する活動としては、神奈川県の観光や産業の魅力についてのブリーフを受けた後、実際に芦ノ湖や箱根大涌谷、今年富士山とともに世界遺産登録された三保の松原を参観した。曇りがちなあいにくの天気だったが、芦ノ湖で一時雲が晴れ、富士が雄大な姿をのぞかせた時は歓声が上がった。また、寄木細工や静岡名産のみかん狩りなども体験し、大都市以外の日本の魅力に触れた。

 その他、東京では凸版印刷㈱の印刷博物館を訪れ、印刷技術の歴史や、技術を生かした歴史史跡保護・研究への貢献について理解した。静岡では静清浄化センターと株式会社明治の東海工場を訪れ、水の再生処理や食品工場の衛生管理などについて学んだ。

 

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