「JENESYS2.0」香港高校生訪日団

 2月4日から2月12日までの9日間、香港高校生訪日団 (団長=劉志遠 香港道教連合会鄧顕紀念中学 校長)が来日した。本団は、香港の異なる高校から選抜された高校生と引率の計69名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は2分団に分かれ、第1分団は愛知県、第2分団は兵庫県を訪問し、学校交流やホームステイを行い、日本の高校生や一般市民との友好交流と相互理解を深めたほか、両県及び東京都、滋賀県、京都府、大阪府にて、大学訪問、地方自治体によるブリーフのほか、「クールジャパン」をテーマにさまざまなプログラムに参加し、政治・歴史・文化・社会に関する包括的な対日理解を深めた。

 

日本のキャラクター文化について学ぶ

 訪日団は、株式会社キャラクター・データバンク代表取締役社長の陸川和男氏より「日本社会におけるキャラクター文化と日本人気質」というテーマでセミナーを受けた。日本でキャラクタービジネスが発達し、キャラクター文化が幅広い世代に浸透した背景などを学び、日本人特有の気質を理解する機会となった。日本のアニメやキャラクターは香港でも大変人気があり、高校生からは「日本のアニメ産業はどのような対策や戦略を取っているのか」「中国や香港にも同じような風土があるが、なぜ日本はキャラクター文化が発展したのか」といった質問が挙がり、関心の高さがうかがえた。

 

高校生との交流やホームステイを体験

 訪日団は愛知県内3校と兵庫県内2校に分かれて学校交流を行い、各校で熱烈な歓迎を受けた。英会話や体育、調理実習などの授業に参加したり、茶道や琴などの日本伝統文化や、サッカーやテニス、剣道などの部活動を体験したほか、福笑いやだるまさんが転んだなど日本のゲームで一緒に遊んだりと多彩なプログラムに参加し、日本高校生と親睦を深めた。香港高校生も歌や踊り、カンフーなどのパフォーマンスを披露し、拍手喝采をあびた。交流の場面では、お互いの学生生活や好きなアニメ、歌手など、同世代共通の話題で盛り上がり、どの学校でも笑顔に溢れていた。

 学校交流終了後は、交流した日本高校生の家庭でホームステイし、ホストファミリーの温かいもてなしを受けた。各家庭で思い出に残る体験をし、別れの場面では、日本の友人、お父さん、お母さんと抱き合い、涙を流しながら名残を惜しんでいた。

 

特色ある地域の魅力を堪能

 第1分団は愛知県で「愛知県の観光と産業」をテーマにブリーフを受け、徳川美術館やトヨタテクノミュージアム産業技術記念館の参観、七宝焼き体験などを行い、愛知県の歴史や産業について理解を深めた。第2分団は兵庫県で「兵庫県の概要・観光政策」についてブリーフを受け、兵庫県立美術館やカワサキワールドの参観、和ろうそく手作り・絵付け体験を通し、現代と歴史が入り混じる兵庫県の魅力を堪能した。

 また、全団合同で立命館大学を訪問し、異文化理解をテーマとした模擬授業や、大学生との交流会に参加した。自然あふれるキャンパスで、日本の大学生活を体験する貴重な機会となった。

 このほか一行は、国会議事堂、金閣寺、京都国際マンガミュージアム、津波・高潮ステーション、大阪城等を視察・参観するなど、さまざまなプログラムを通してクールジャパンを体感した。

 

 香港高校生からはこれらの交流活動を通じて、「ホームステイはとても緊張したが、家族全員が温かく迎えてくれて感動した」「日本の高校生活を体験できて嬉しかった」「最先端技術や防災など、さまざまな角度から日本を学ぶことができた」「帰国後、今回の体験を家族や友人に伝え、正しい日本の姿を発信していきたい」など、訪日活動を通じて日本や日本人の新たな面を発見したという声が多く聞かれた。

 

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