「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第9陣

   3月4日から3月11日までの8日間、中国大学生訪日団第9陣(団長=関立彤 中日友好協会秘書長)が来日した。本団は、四川省・陝西省・甘粛省の大学に通う大学生・大学院生と引率の計88名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

訪日団は、東京をはじめ、京都府、滋賀県、奈良県を訪問し、日本の大学生と交流したほか、ホームステイや環境施設の見学、地方自治体によるブリーフなど「クールジャパン」をテーマにさまざまなプログラムに参加し、政治・経済・歴史・文化・社会に関する包括的な対日理解を深めた。

 

日本のマンガ・アニメを通して日本の文化を学ぶ

 訪日団は、武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部の佐々木隆教授より「マンガ・アニメから見た日本文化」というテーマで講義を受けた。日本のマンガ・アニメの特長や、どのように発展し現在のように大きなマーケットを形成するに至ったか、また、文化外交のツールとしての状況や今後の可能性などを学んだ。マンガやアニメが日本語に興味を持ったきっかけという団員も多く、作家の意図や、メディアの多様化の中での市場拡大など、突っ込んだ質問が多数挙がった。

 

日本の大学生との交流でより深い相互理解を実現

 学生交流は2回行い、同志社大学と早稲田大学を訪問した。同志社では、学生の案内で歴史的建造物も多いキャンパスをめぐり、その後、「京都の祭りについて」の模擬授業を受けた。日本の学生も一緒に、中国の祭りとの違いなどについてグループディスカッションを行い、各グループが発表して結果を共有した。授業は通常に近い形式で日本語で行われ、初めは少し緊張していた団員たちもすぐに打ち解けて積極的にコミュニケーションしていた。早稲田大学では、大学紹介や交流会、キャンパスツアーを行った。学生たちは互いに相手の国に関心を持ち、学生生活や余暇の過ごし方、将来のことなど自由に話して盛り上がった。交流活動を通じて団員たちは、日本の教育環境や同世代の生活に理解を深めた。

 

日本の農村生活を体験

 訪日団は京都から二手に分かれ、滋賀県と奈良県をそれぞれ訪れた。滋賀県では県庁で、琵琶湖の水環境改善への取り組みや、中国とのつながり、県内の観光地などについて説明を受けた。ご当地キャラクター「お江ちゃん」も登場し、ゆるキャラでの地域PRについても理解した。また園城寺や彦根城を参観し、滋賀県の魅力を体感した。

 奈良県でも、県庁職員から県の概要、中国とのゆかり、クール奈良等について説明を受け、クイズを交えた内容に団員は興味を持って参加していた。東大寺、唐招提寺、薬師寺の参観や、にぎり墨の制作体験などさまざまな角度から理解を深めた。

 さらに、ホームステイを通じての農村体験を、滋賀県では日野町、奈良県では明日香村で行った。農村家庭で一晩を過ごし、日中は各家庭でジャガイモの植え付け等の農作業や味噌作り、餅つきなどのお手伝いをして、伝統的な農村での生活を体験した。最初は中国の農村との違いに驚いた様子だった団員も、最後のお別れの際には、ホストファミリーと肩を抱き合って別れを惜しみ、再会を誓っていた。

 

そのほか東京では、有明水再生センターを訪れ、水の再生処理技術や環境保護の取り組みなどについて学び、京都では清水寺、嵐山の天龍寺等の世界遺産を参観した。もともと日本語を学ぶ学生たちだが、8日間の多彩な活動を通じて、日本を体験として身近に感じ、生きた学習の場となったようだった。

 

日程表  参加者の感想(中国大学生)

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