「JENESYS2.0」中国食品安全関係者代表団

 7月27日から8月3日までの8日間、中国食品安全関係者代表団(団長=蒲民 中国国家質量監督検験検疫総局輸出入食品安全局四処 調査研究員)が来日した。本団は、中国国家質量監督検験検疫総局および地方の出入境検験検疫局等の青年32名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京都、神奈川県、京都府、兵庫県、大阪府にて、厚生労働省や各種輸入食品の検査・検疫関係機関、食品関連企業など専門分野に関する訪問・視察を行ったほか、世界遺産や防災学習施設などの参観、日本文化体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

日本の食品安全管理制度を理解

 一行は、厚生労働省より「食品安全行政の概要」のブリーフを受け、食品安全に係る法令や国と地方の責任分担、輸入食品の検査体制などについて理解した。また、神奈川県の一般財団法人日本冷凍食品検査協会や兵庫県の厚生労働省神戸検疫所を訪問して、輸入食品等の検査・検疫を行う施設を見学し、添加物、残留農薬、微生物、放射能、遺伝子組み換え食品などの検査・検疫について説明を受けた。同じ食品安全行政にかかわる立場同士、具体的な意見交換が行えた。団員からは、「日本のリスク分析等の理念は大変参考になった」「将来の自分の仕事の向上に役立つ」などの感想が聞かれた。

 

食品加工工場、小売店舗バックヤードなどの現場を見学

 日本水産株式会社の食品加工工場である八王子総合工場と研究開発施設である東京イノベーションセンターを視察した。団員は、同社の衛生管理の取り組みや社員教育、商品開発、環境保護の取り組みなどの説明を興味深く聞き、「各方面にイノベーションの精神があり、分野の違う技術者や専門家が互いに理解しあい、協力している。それがこの企業の成功の理由だろう」などの感想を持った。またイオンモール大阪ドームシティ店を訪問し、バックヤードを見学したほか、社員向けの衛生教育動画を鑑賞し、衛生管理運用の実態を理解した。

 

日本の多様な食文化を体験し、魅力を体験

 さらに、日本特有の食文化の体験を交えた見学では、横浜で、日清食品から発展した(公財)安藤スポーツ・食文化振興財団が運営するカップヌードルミュージアムを参観し、即席麺開発の歴史を知ると同時に、オリジナルのカップ麺作りを体験し、日本の先端技術の優位性や日本ブランド戦略に対する理解を深めた。また、福寿園京都本店にて茶道体験を行い、日本の伝統文化を学びながら、福寿園の品質管理と食品安全について話を聞いた。灘の小山本家酒造灘浜福鶴蔵では日本酒の製造工程を見学したほか、京都の錦市場を参観して、日本の食文化への理解を深めた。

 東京では、TNM&TOPPANミュージアムシアターを訪問し、文化財保護の分野での日本の技術的な取り組みと、故宮博物院の文化財保存と公開へのデジタル技術応用など中国との共同研究についても説明を受けた。そのほか、浅草寺、東京タワーを訪問し、また京都では嵐山、金閣寺を訪問して、地域特有の文化・歴史に触れた。兵庫では人と防災未来センターで阪神・淡路大震災の教訓と日本の地震災害対策を知り、多様な日本を体感した。

 8日間の活動を通し、団員から、日本の食品安全管理システムに対する総合的な理解が深まり、日本社会・文化への関心も高まったとの声が聞かれた。

 

日程表 参加者の感想

 

 

 

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