「JENESYS2.0」中国中学生書道交流訪日団

 4月12日から4月19日までの8日間、中国中学生書道交流訪日団(団長=程海波 中国日本友好協会・友好交流部部長)が来日した。本団は、中国北京市内の3校から選抜された書道を学ぶ中学生と引率の計33名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京をはじめ、広島県、大阪府を訪問し、「クールジャパン」を含め、さまざまな分野における日本の魅力、強みを体感するとともに、書道をテーマに日本の青少年と交流し、親睦を深めた。

 

書道を通して、日中両国の深いつながりを学び、同世代同士の友情を育む

 東京では、台東区立書道博物館や東京国立博物館を参観し、日本と中国との漢字・書道文化について理解を深めたほか、日本の中学生・高校生とともに「日中学生書道交流展」に参加した。会場の日中友好会館美術館には、両国学生の素晴らしい書道作品40点が展示され、揮毫交流では、両国学生たちが互いに協力し合い、一つ一つの筆運びを真剣な眼差しで見つめるなど、切磋琢磨する姿が見られた。最後には、それぞれの作品を手に笑顔で写真を撮ったり、作品を交換し合うなどした。

広島では、日本有数の筆の産地・熊野町を訪問し、筆の里工房にて「熊野筆」について学び、伝統工芸士の指導のもと筆づくりを体験した。その後、熊野町立熊野東中学校を訪問し、日本の中学生と交流した。中国中学生たちは、歓迎会で全校生徒の温かい拍手で迎えられ、先生方や生徒会による学校の説明や授業参観を通し、日本の中学校生活について理解を深めたほか、書道を中心とした交流を行い、積極的に互いの文化を紹介し合った。交流の場面では緊張する姿もみられたが、自己紹介とともに好きな言葉を書いた書を皆に紹介したり、英語や身振り手振りでコミュニケーションをしながら、同世代同士、友情を育んだ。

そのほか一行は、浜離宮恩賜庭園では日本の春を象徴する満開の八重桜を鑑賞、広島では世界遺産の宮島・厳島神社や原爆ドームを参観した。また日本科学未来館やマツダミュージアム(広島)、広島市中工場(ごみ処理施設)、浅草寺、大阪城などを視察・参観し、包括的な日本理解に努めた。

 

これらの交流活動を通じて中国中学生からは、「日本人の笑顔、思いやり、親切に触れて、日本に対する見方が180度変わった」「自動車産業やロボット開発、ごみ処理システムなど、日本の先端技術や環境保護の意識の高さに驚いた」「日本と中国は同じ文化の背景を持ち、漢字を使い、書を嗜み、伝統文化を守っている。両国の深い繋がりを実感した」など、思い思いの感想が聞かれた。

書道交流は、ほかの国同士ではできない、日本と中国だからこそできる交流であり、今回の経験は、中学生たちの個々の学びや今後の将来の目標に、何らかの形でつながっていくに違いない。

 

日程表 参加者の感想

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