「JENESYS2.0」中国青年芸術関係者代表団

 2014年10月14日から10月19日までの日程で、「JENESYS2.0」中国青年芸術関係者代表団(団長=王占起・中国日本友好協会 政治交流部部長)計62名が来日した。本団は、中国芸術界で将来を嘱望される青年を中心として構成され、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘された。

 代表団は、東京と京都にて芸術関連施設や芸術大学を訪問し、日本の青年と交流したほか、能楽の紹介、茶道文化の体験、日本の社会や文化に関する視察など、さまざまなプログラムに参加した。

 

 東京にて日本の演劇やアニメの魅力に触れる

  東京では、矢来能楽堂を訪問し、能楽の紹介を受けた。能楽師の観世喜之氏・観世喜正氏に温かく迎えられ、分かりやすい解説に耳を傾けるとともに、代表者が舞台に上がり、動きや装束の体験をさせてもらった。また劇団四季ミュージカル『マンマ・ミーア!』鑑賞では、多くの観客と一緒に、音楽に乗って舞台との一体感を味わったほか、終演後に出演者との交流会が行われ、直接、舞台の感想を述べたり、舞台俳優の訓練やリハーサルなどについて熱心に質問し、日本のミュージカル公演への関心を高めたようだった。このほか、開館以来、不動の人気を博している三鷹の森ジブリ美術館を参観し、心温まる作風や独特の世界観に目を奪われていた。

 

京都で伝統と革新にあふれた文化都市の雰囲気を感じる

 京都に移動した一行は、茶道裏千家による茶道文化の紹介を受けた。茶道史料館の特別展「茶の湯の名碗」にて、なかなか目にすることのできない茶碗を間近に見たほか、呈茶体験や茶室見学を通じて、作法の美しさやおもてなしの心、茶室の装飾など、中国から伝わって、日本で総合芸術として発展した茶道文化に触れることができた。京都市立芸術大学では、絵画やデザインなど、さまざまな実技の授業で、学生が創作する様子を見学した。伝統的な技法の習得や、独創性にあふれる作品の制作に励む様子を、興味深く参観するとともに、芸術に携わる者同士の、言葉を超えた交流が行われた。

 

 京都ではこのほか、二条城や清水寺、三十三間堂、伏見稲荷大社を訪れ、また東京にて、皇居二重橋、浅草寺、東京タワー、お台場を訪れ、日本の社会や文化、歴史、クールジャパンなどについて理解を深めた。団員からは、「お茶や伝統芸能、伝統的な建築物、仏教美術など、中国から伝わった文化が日本で大切に継承され、独自に発展しているところが素晴らしい」「スタジオジブリの作品や、京都市立芸術大学で見た現代アートの作品の根源には、日本の伝統文化や特有のスタイルが息づいていて、世界中の人々を魅了する力となっていることに気付かされた」といった感想が聞かれた。

 6日間の充実した日程のなか、団員は日本の社会や文化芸術について理解を深めるとともに、自身の専門においても、視野を広げる機会を得ることができた。

 

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