「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第14陣

 9月18日から9月25日までの日程で、中国大学生訪日団第14陣(団長=王占起 中国日本友好協会 政治交流部部長)が来日した。本団は、北京電影学院、清華大学美術学院、中央美術学院で芸術分野を学ぶ大学生で構成された計97名で、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

訪日団は第1分団は映画・アニメ、第2分団は撮影、第3分団は絵画を学ぶ学生で、東京、神奈川、大阪、京都を訪問。日本の大学生との交流や、芸術を大きなテーマとしたセミナーや講義、地方自治体によるブリーフ、企業視察のほか、「クールジャパン」を体感するさまざまなプログラムに参加し、歴史・文化・社会など包括的な対日理解を深めた。

 

専攻に合わせた大学や企業を訪問

 東京では第1分団は日本大学芸術学部映画学科、日本映画大学、東京工芸大学へ、第2分団は日本大学芸術学部写真学科、第3分団は武蔵野美術大学を訪問。それぞれ施設・設備見学や学生との意見交換、作品の相互評論等を行い、自身の今後の創作活動への刺激となる交流となった。企業は第1分団はソニービジネスソリューション(株)、第2分団はキヤノン(株)を訪問し、実際に製品を見学したり触れたり、最新技術についての講義を受け、日本の高い技術力を実感した。第3分団は、文化財等の修復を行っている(株)半田九清堂を訪問し、作業中の工房を視察。団員からは次々と質問があがり、収穫の多い訪問となった。

 このほか、第1分団は日本大学芸術学部で、東京で訪問した大学の学生約70名と一緒に、高畑勲映画監督と佐藤忠男日本映画大学学長・映画評論家による特別講義を受講した。製作者としての視点や、小津安二郎監督作品について、日本アニメ・映画界の第一人者から学ぶ貴重な講義となった。第2・3分団は、横浜市で開催されている「ヨコハマトリエンナーレ」を視察し、逢坂恵理子横浜美術館館長のセミナーに参加、世界の国際展との比較や現代美術を通した街の活性化について学ぶ機会となった。

 また、第1分団は横浜市で開催された、「国際平和映像祭2014」に参加した。平和をテーマとする5分間の映像の多数の応募の中から、北京電影学院の学生の作品がグランプリを受賞した。

 

大阪・京都で芸術を肌で感じるプログラムに参加

 日程後半は関西へ移動し、全分団揃って大阪芸術大学を訪問した。各専攻に合わせた学部で、それぞれ日本の学生の創作活動や実習の様子を見学し、自身の大学との共通点や異なる点を発見する機会となった。また、京都市文化芸術企画課の「京都市の文化行政について」のブリーフを受け、京都市が取り組んでいる、新旧の文化の共存や、若い世代への文化伝承について学び、中国でも参考になるとの感想が多く聞かれた。

京都では、第2分団は京都写真家協会の協力を得て、京都東山エリアを撮影しながら散策・交流を行い、プロの写真家の技術を学ぶとともに、京都の歴史を肌で感じた。第3分団はオープンしたばかりの京都国立博物館の平成知新館で開催している記念展を視察した。絵画・書跡・彫刻・工芸・考古の各分野から選りすぐられた名品・名作を通し、京文化の粋について理解を深めた。

 

 そのほか一行は、東京では浅草寺・東京タワー、京都では世界遺産の二条城・金閣寺、伏見稲荷大社などの参観や、茶道・友禅染の体験を通し、さまざまな角度からクールジャパンを体感した。ほとんどの団員が初来日で、「日本の大学生と交流し、お互いの作品を見せ合い刺激を受けた」「日本の伝統文化の保護や伝承、新しい文化の取り入れなどが参考になった」「日本人の感謝の気持ちを大切にする態度、もてなしの心に深く感動した」「今回の体験を家族や友人に伝えたい」といった感想が多く聞かれた。

 

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