「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第16陣

 11月20日から11月27日までの日程で、中国大学生訪日団第16陣(団長=劉子敬 中国日本友好協会 理事)が来日した。本団は、中国で法学、国際関係を学ぶ学生と、囲碁を嗜む大学生で構成された計124名で、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

訪日団は東京、長野、神奈川を訪問し、日本の大学生と授業参加や交流会、地域の学生・市民との地域参観、専攻に関する訪問・視察、セミナー、地方自治体によるブリーフを行った。また、日中韓大学生囲碁交流にも参加した。このほか、「クールジャパン」を体感するさまざまなプログラムに参加し、政治・歴史・文化・社会など包括的な対日理解を深めた。

 

同世代の大学生と有意義な交流

 団員は第1分団は法学、第2分団は国際関係を学ぶ学生で、第3分団は囲碁を嗜む学生という構成だった。東京では第1分団は学習院大学、第2分団は早稲田大学を訪問し、それぞれ大学生との交流会やディスカッション、キャンパスツアー等を行った。学習院大学では、中国でも近い将来必ず必要になる「成年後見制度」について模擬授業を受け、法学を学ぶ学生たちにとって非常に有意義な時間となった。早稲田大学では、「日中関係史」の模擬授業を受け、日中関係は西洋文化とも関連性があることなどを学んだ。国際関係を学ぶ学生にとって興味のある内容で、多くの質問が挙がった。両大学とも日本の学生と一緒に授業を受け、中国大学生にとって日本の大学生活を体験する貴重な訪問となった。第3分団は「日中韓大学生囲碁交流2014」に参加。2日間にわたり、日中韓の大学生がペア碁や3対3の対局、国別対抗戦など、白熱した対局を行った。開会式には中国大使館から韓志強臨時代理大使が出席したほか、外務省アジア大洋州局の河上淳一アジア青少年交流室長も参加し、囲碁交流にエールを送った。対局後はペアやグループで打ち方や戦略の意見交換をするなどし、囲碁を通して3カ国の大学生の友情を育んだ。

 

長野県長野市・大町市で学生や市民と地域参観

 東京での交流を終えた訪日団は、長野県へ移動。第1・2分団は長野県短期大学、信州大学、長野県長野高校、長野高専の学生らと一緒に、総勢120名で長野市内を参観。24グループに分かれ、日本の学生から中国語や英語で善光寺や松代を紹介してもらいながら地域の魅力を満喫した。どのグループの中国大学生も興味津々で見学し、日本の学生と積極的に交流を楽しんだ。松代では3グループに分かれてそれぞれ茶道、華道、古武道の歴史や作法を学ぶとともに、実際に体験した。日本の学生と一緒に日本文化を体験することができ、実り多いプログラムとなった。第3分団は大町市を訪問し、ボランティアガイドの案内で市内を参観するとともに、囲碁を通した町づくりが盛んな同市の担当者から、アルプス囲碁村会館の取り組みについて説明を受けた。日本棋院大町支部のアマチュア囲碁愛好者と対局も行い、囲碁を通じて地域の市民への理解を深めた。

 

ブリーフや講義、視察を通して専門分野の理解を深める

 日程後半は東京に戻り、第1分団は最高裁判所と法務省法務史料展示室を視察。法学を学ぶ学生にとって、日本の司法権を担当する最高機関の視察や、日本の司法制度、司法を通した日本の近代国家への歩みを学ぶことは、大いに参考になった。第2分団は共同通信社を訪問し、「共同通信の報道活動と海外での取材現場」「日本国憲法と報道の自由について」の講義を受け、社内見学を行った。第一線で活躍する国際記者から国際報道について学び、多くの収穫を得ることができた。その後、第1・2分団は、横浜市政策局国際政策室より「横浜の国際都市戦略」についてブリーフを受けた。団員からは、2020年の東京オリンピックに向けての横浜市の計画や対策、女性の社会進出についての取り組み、工業都市として栄えてきた横浜市の環境対策など、さまざまな質問が挙げられ、団員の関心の高さが伺えた。

 

 そのほか一行は、東京では国会議事堂、国立科学博物館、浅草寺、神奈川では横浜みなと博物館やカップヌードルミュージアム等を参観し、さまざまな角度かららクールジャパンを体感した。ほとんどの団員が初来日で、「日本人はシャイだと聞いていたが、積極的に交流してくれて感動した」「日本は新しいものと古いもの、さらに自然とも共存していていることが分かった」「日本人のおもてなしの心や態度は中国人も見習うべきだと思った」「今回学んだことや体験したことを家族や友人に伝えたい」といった感想が多く聞かれた。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

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