「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第15陣

 11月4日から11月11日までの日程で、中国大学生訪日団第15陣(団長=朱丹 中国日本友好協会 副秘書長)が来日した。本団は、中国人民大学および中国農業大学で農学を学ぶ大学生と、北京師範大学で環境学を学ぶ大学生で構成された計96名で、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は第1分団は農学、第2分団は環境学を学ぶ学生とで分かれ、東京、熊本、滋賀、京都、大阪を訪問。日本の大学生との交流や、環境に優しい有機農業をテーマとした講義、地方自治体によるブリーフ、企業視察のほか、「クールジャパン」を体感するさまざまなプログラムに参加し、歴史・文化・社会など包括的な対日理解を深めた。

 

東京・熊本・滋賀にて専攻に合わせた視察・交流

 東京ではまず、大地を守る会理事、株式会社大地を守る会取締役の長谷川満氏より、同社が取り組む環境に優しい有機農業に関する講義を聞いた。有機農業の中国での展開の可能性について、団員が日本の事例を参考に考えを深めるきっかけとなった。その後、第1分団は東京農工大学農学部へ、第2分団は東京大学新領域創成科学研究科を訪問。それぞれ、施設・設備見学や模擬授業を行い、各専攻での研究について見識を広めるとともに、学生交流を通じて積極的に日本の学生との友好を深めた。

日程後半、第1分団は熊本、第2分団は滋賀へ移動し、各専攻に合わせた視察・交流を行った。

 第1分団はまず、熊本県農林水産政策課による「農地集積と新たな米政策」をテーマとしたブリーフを受け、熊本県の農業行政にかかわる取り組みについて学んだ。続いて、東海大学阿蘇キャンパスにある農学部を訪問し、模擬授業や学生交流を行うとともに、阿蘇の自然を利用した広大なキャンパス内の施設を視察した。また、阿蘇市手野地区の農家でホームステイを行い、日本の農家の暮らしを体験しながら、ホストファミリーの温かさに触れた。さらに、阿蘇火山博物館や草千里にて阿蘇山の雄大で美しい自然を満喫し、歴史情緒ある熊本城を参観した。

 第2分団は、滋賀県琵琶湖環境部より「滋賀県の環境行政の概要」をテーマにブリーフを受け、琵琶湖を中心とする環境保護への取り組みについて学んだ。また、立命館大学びわこ・くさつキャンパスの理工学部を訪問し、関連施設や実験現場を視察するとともに、学生と自由に交流した。さらに、環境施設・琵琶湖オーパルで琵琶湖に生息するプランクトンの観察実習を行ったほか、滋賀県立陶芸の森や甲賀流忍者屋敷、京都では世界遺産の清水寺や二条城を参観して友禅染体験を行い、日本の歴史・文化への理解を深めた。

 

 そのほか一行は、東京では皇居二重橋・国会議事堂・東京タワーを参観、大阪では大阪ガス・ガス科学館を視察し、さまざまな角度からクールジャパンを体感した。ほとんどの団員が初来日で、「中国も農業の科学技術方面において、日本の先進的なモデルを積極的に取り入れるべきだと感じた」「大学訪問・交流と環境施設の参観を通して、日本の最新の環境保護の理念とそれを追求する姿勢、またそのための処理方法と技術・設備について理解することができた」「ホストファミリーとの交流を通して、日本の一般の人々の考えを知ることができた。両国民が友好と平和を望んでいれば、日中関係は必ず良くなると信じている」といった感想が多く聞かれた。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

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