「JENESYS2.0」中国青年代表団

 8月26日から8月31日までの日程で、中国青年代表団(団長=王秀雲 中国日本友好協会 副会長)計94名が来日した。本団は、中国北京市の公務員・経済・農村青年幹部の3分野の青年で構成され、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京・広島にて、官庁・企業・関係団体など各分野に関連する訪問・視察を行ったほか、地方自治体によるブリーフや世界遺産参観など、包括的な対日理解を深めるためのさまざまなプログラムに参加した。

 

公務員・経済・農村青年幹部が各分野で多彩な活動

 東京では、3分団に分かれて訪問・視察を行った。

 公務員分団はまず、東京都庁を訪れ、舛添要一知事を表敬訪問し、都議会の議場を視察した。東京都は北京市と友好都市関係を結んでおり、舛添知事は代表団を笑顔で歓迎し、首都行政について王団長と意見を交換し、今後もともに協力関係を築いていくことを確認した。先端技術館TEPIAでは、さまざまな日本企業の最先端技術を用いた製品の展示を見て回り、実際に製品に触れてその技術力の高さを実感した。

経済分団は、日本経済の中心地の一つである東京証券取引所を視察し、株式市場の動向をリアルタイムで目にしながら、日本の株式市場の仕組み等について解説を受けた。さらに、東芝未来科学館を訪れ、同館の紹介と東芝株式会社の担当者より事業概要説明を受けた後、館内を視察した。同社の技術発展の歴史について知るとともに、最新技術に触れ、質疑応答の際は、担当者と積極的に交流を図った。

 農業青年幹部分団は、農林水産省を訪問し、日本の農業の概要や政策について説明を受けた。日本の農業の基本的な状況を学び、質疑応答も活発に行われた。また、JA東京あおばの農産物直売所である総合園芸センターふれあいの里を視察し、日本の特徴的な農業経営組織であるJAについて理解を深めた。

 

 広島では、公務員・経済と農村青年幹部の二つに分かれて訪問・視察を行った。

 公務員・経済分団は、広島県商工労働局より、同県の産業振興政策についてブリーフを受けた後、同県の「オンリーワン・ナンバーワン企業」に認定された中国醸造株式会社を訪れ、酒造りの現場を視察した。日本酒や焼酎は中国でも人気が出ており、見学した製造工程に団員も興味津々だった。ブリーフと関連した企業視察を行ったことで、同県が力を入れている産業振興の取り組みについて、より一層理解を深めることができた。

 農村青年幹部は、広島県農林水産局より、同県の環境に配慮した農業政策に関するブリーフを受けた。特に、特別栽培物認証制度やエコファーマー制度といった有機栽培関連の政策について団員の関心が高く、多くの質問があがった。また、安芸太田町を訪問し、同町の農村振興について説明を受けた後、地元の美しい棚田の風景を視察するとともに、ホームステイを受け入れている農家の方々と交流した。

 

 そのほか、東京では皇居二重橋・浅草寺・東京タワー、広島では世界遺産である厳島神社・原爆ドームや平和記念公園・広島市中工場(ごみ処理工場)、京都でも世界遺産の清水寺を参観し、日本の社会・文化・歴史・環境について触れた。

 6日間の多彩な活動を通じて、団員は専門分野の交流とともに、日本に対する理解や関心をより一層高め、日本を身近に感じる経験となったようだった。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

 

ページトップへ