「JENESYS2.0」中国林業関係者代表団

 2014年12月8日から12月12日までの日程で、「JENESYS2.0」中国林業関係者代表団(団長=魏鴻・中国国家林業局 機関服務局処長)計34名が来日した。本団は、中国国家林業局および各省の林業庁の青年で構成され、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘された。

 代表団は、東京、京都、兵庫にて日本の林業に関する訪問・視察を行い、林業関係者や行政関係者と交流したほか、地方都市や世界遺産などの参観、日本文化体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

林業に関する訪問・視察

 

 東京では林野庁を訪問し、日本の林業の現状と課題について説明を受けた。歓迎挨拶で本郷浩二森林整備部長は、日中の森林・林業分野での協力関係の重要性を説き、訪日活動の成功を祈念した。続いて「森林・林業・木材産業の現状と課題」をテーマとした講義を受けた団員は、国有林と民有林における取り組みの違い、林業分野での大規模な事業展開に必要な資金や今後の森林経営について等、積極的に質問し、日本の林業の現状について大枠を理解した。

 また、京都では京都北山丸太生産協同組合を訪問し、600年の歴史を持ち茶の湯文化と共に発展してきた北山丸太の生産現場を視察した。月一回の競りが行われる丸太倉庫や、熟練の職人による枝打ち実演を見学した他、実際に丸太砂磨きも体験した。昼食交流会には地元の林業関係者が参加し、郷土料理を味わいながら活発に意見交換を行った。

 それから兵庫では、近畿中国森林管理局兵庫森林管理署の「清水坂国有林」を訪れ、治山工事現場を前に復旧工事の経過や現状について説明を受けた。行政関係者同士、互いの国の事情に関心が高く、団員からの質問は、治山工事だけでなく森林管理署の業務内容等多岐にわたった。

 

日本の多様な魅力を感じる

 

 一行は、東京で皇居・二重橋を参観したほか、各地で日本の多様な魅力を感じた。新幹線車内での駅弁や、和風旅館での温泉体験などを通じて、庶民の生活や日本文化を体験することができた。また京都では、世界遺産である清水寺や金閣寺を参観し、嵐山で周恩来総理の詩碑を見学した。古都・京都の魅力に触れた後、神戸で近代的な港町を体感した団員は、さまざまな日本の魅力を十分満喫したようだ。

 

 5日間の充実した日程のなか、団員は日本の林業だけでなく、社会や文化についても理解を深めることができた。日本の街並みの美しさと環境の清潔さ、日本人の資質の高さなどが強く印象に残ったという感想も聞かれ、日本人の林業や環境への関心の高さなどを目の当たりにして、それぞれが林業人として人類共通の故郷地球を守るため力を尽くしたいとの思いを強くしたようだった。

 

日程表 参加者の感想

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