「JENESYS2.0」中国リハビリ関係者代表団

 2015年4月14日から4月21日までの日程で、中国リハビリ関係者代表団 (団長=李建軍 中国リハビリテーション研究センター 主任)が来日した。本団は、中国リハビリテーション研究センターの医師・理学療法士・作業療法士・看護師などさまざまな専門を持つ青年医療関係者で構成された計34名で、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京都・鹿児島県・福岡県にて、6カ所の病院をはじめとして、厚生労働省や独立行政法人国際協力機構(JICA)を訪問・視察し、日本の最先端医療施設、リハビリ分野に対する理解を深めた。また、最先端技術を体感できる施設や歴史的建造物の参観など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

日本の医療保険制度やリハビリ施策を理解

 一行は、厚生労働省を訪問し、「障害者政策とリハビリテーション施策」「高齢者政策とリハビリテーション施策」をテーマとしたブリーフを受け、日本の高齢者・障害者の人口や福祉施策導入の経緯、具体的なサービスや、さまざまな形態におけるリハビリの内容について学んだ。また、JICAを訪問し、JICAと中国リハビリテーション研究センターの協力の歴史を振り返ったほか、障害と開発をテーマとした社会保障分野におけるJICAの取り組みについてのブリーフを受けた。これらのブリーフに対し、団員から「日本における障害者の雇用に関する法律について」「リハビリ施設に対する行政指導について」「世界に通用するリハビリ・医療関係者の人材育成について」等、さまざまな質問が上がり、障害者の社会復帰や高齢者の生活支援等における、行政と医療関係者の役割について高い関心を持っていることがうかがえた。

 

東京・鹿児島・福岡で病院を視察、関係者と交流

 東京の山王病院、三田病院、鹿児島の米盛病院、福岡の柳川リハビリテーション病院、高木病院、福岡山王病院を訪問し、各病院の概要やリハビリの特色について説明を受けたほか、リハビリの現場をはじめとした院内の施設を視察し、日本の最先端医療に関する知識を深めた。団員は、病院で使用される機器や設備、患者の入院から退院後の回復までのプロセスにおける各スタッフの役割など、専門家としての観点から大変熱心に質問をした。

 また、病院関係者との懇談を通じて、同分野で活躍する日本の青年との交流を深めた。団員からは、「日本の病院の最先端の医療設備やチーム医療だけでなく、スタッフの仕事に取り組む真摯で忍耐強い姿勢が印象に残った」との声が聞かれた。

 

 そのほか、東京ではHondaウェルカムプラザ青山で人型ロボット・ASIMOのデモンストレーションを見学し、最先端のロボット技術を体感したほか、浅草・江戸東京博物館・皇居二重橋を参観した。鹿児島では奄美の里と焼酎蔵元、福岡では九州国立博物館・太宰府天満宮を参観し、和風旅館での温泉体験も行うなど、日本の歴史や伝統文化に触れることができた。

 8日間の多彩な活動を通じて、団員は医療分野以外にも広く日本に対する理解や関心を一層高め、日本を身近に感じる経験となった。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

ページトップへ