「JENESYS2.0」中国リハビリ関係者代表団第2陣

 2015年5月26日から6月2日までの日程で、中国リハビリ関係者代表団第2陣(団長=密忠祥 中国リハビリテーション研究センター 副主任)が来日した。本団は、中国リハビリテーション研究センターの医師・理学療法士・作業療法士・看護師などさまざまな専門を持つ青年医療関係者で構成された計35名で、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京都・鹿児島県・埼玉県にて、3カ所の病院及びリハビリテーション施設をはじめ、厚生労働省や独立行政法人国際協力機構(JICA)を訪問・視察し、日本の最先端医療施設、リハビリ分野に対する理解を深めた。また、先端技術を体感できる施設や歴史的建造物の参観など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

日本の医療保険制度やリハビリ施策を理解

 一行は、厚生労働省を訪問し、「障害者保健福祉施策とリハビリテーション」「高齢者施策とリハビリテーション施策」をテーマとしたブリーフを受け、日本の高齢者・障害者の人口や福祉施策導入の経緯、具体的なサービスや、さまざまな段階におけるリハビリの内容について学んだ。団員から「重度の異なる障害者に対するリハビリ目標設定とその評価について」「介護保険への加入義務とその適用範囲について」等、さまざまな質問が上がり、障害者の社会復帰や高齢者の生活支援等における、行政と医療関係者の役割について高い関心を持っていることがうかがえた。また、JICAを訪問し、JICAと中国リハビリテーション研究センターの協力の歴史を振り返ったほか、障害と開発をテーマとした社会保障分野におけるJICAの取り組みについてのブリーフを受けた。団員からは日本の障害者の雇用状況に関する質問が多く上がり、日本での研修を希望する声も聞かれた。

 

東京・鹿児島・埼玉で病院を視察、関係者と交流

 東京の初台リハビリテーション病院、鹿児島の米盛病院、埼玉の国立障害者リハビリテーションセンターを訪問し、各病院の概要やリハビリの特色について説明を受けたほか、リハビリの現場をはじめとした院内の施設を視察し、日本の最先端医療に関する知識を深めた。団員からは、医療カルテの記入頻度や手術患者の平均入院日数、他に持病を持つ患者への対応、さまざまな種類のリハビリ内容など、専門家の観点から具体的な質問が多く出された。

 また、病院関係者との懇談を通じて、同分野で活躍する日本の青年との交流を深めた。団員からは、「日本では医師と患者の関係が良好で、患者だけでなく職員の満足感も高い。医師も職員もチームとしての誇りを強く持ち、自分の仕事を熱愛していると感じた」との声が聞かれた。

 

 そのほか、東京ではTEPIA先端技術館で「医療・福祉」「生活」「公共」「産業用ロボット」などさまざまな分野の先端技術を体感したほか、浅草・皇居二重橋を参観した。鹿児島では仙厳園・尚古集成館・焼酎の蔵元を参観し、和風旅館に宿泊するなど、日本の歴史や伝統文化に触れ地方の魅力を十分に満喫した。また、古くから伝わる自然健康療法である砂むし温泉も体験した。

 8日間の多彩な活動を通じて、団員は医療分野だけでなく日本に対する幅広い理解や関心を高め、日本や日本人を身近に感じることができた。

 

日程表 参加者の感想

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