「JENESYS2.0」中国社会科学院青年研究者代表団第1陣

 2015年6月10日から6月17日までの8日間、中国社会科学院が派遣する中国社会科学院青年研究者代表団第1陣一行24名(団長=李林 中国社会科学院法学研究所・所長)が来日した。外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京、京都、大阪を訪れ、訪日テーマ「法治社会建設」に基づき、法務省や東京大学、京都大学、日本弁護士連合会でブリーフや講演を聴講し、日本の研究者や専門家と意見交換を行ったほか、最高裁判所訪問や京都地方裁判所の裁判傍聴を通じ日本の司法機関の役割について理解を深めた。そのほか、日本の政治、先端技術、環境、歴史、文化など、さまざまな分野の視察、参観等を通して包括的な対日理解を深めた。

 

法治社会建設をテーマに日本の専門家と交流

 代表団は、東京で日本弁護士連合会を訪問し、概要説明や弁護士資格の取得方法、法教育などの説明を受けた。法教育の説明では弁護士が法教育に取り組む理由や実践例を挙げて具体的な説明がなされた。また大村敦志東京大学大学院法学政治学研究科教授より、日本の司法制度改革及び法教育・法学教育に関する講演を聞いた。団員からは法学部と法科大学院の教授方法の違いなどの質問が多く出された。法務省ブリーフでは、日本の三権分立、裁判所の構成、法務省が実施している法教育の取り組みなど行政の立場からの説明があった。最高裁判所訪問では当会館の江田五月会長が同行し、小法廷、大法廷を見学したほか、大法廷にて裁判官と原告が対面する着席スタイルなど法廷の建築設計に込められた司法の考え方などについて聞いた。京都では、京都地方裁判所を訪問し、裁判員制度の説明や関連DVDを視聴したほか、道路交通法違反案件の審理を傍聴した。毛利透京都大学大学院法学研究科教授との交流では日本の立法・司法について発表があり、団員代表も中国法治社会の目標、社会保障の現状について発表を行い、活発に意見交換を行った。

 これらの訪問・視察、関係者との交流を通じて、団員は日本の立法、司法制度について総合的に理解を深めた。

 

最先端技術、歴史文化や自然など、日本の魅力に触れる

 そのほか一行は、東京で先端技術館TEPIAや皇居二重橋、浅草を視察・参観した。京都では世界遺産の金閣寺や二条城、清水寺を参観、西陣織会館にて機織り体験を行った。大阪では関西リサイクルシステムズ(株)を訪問し日本の家電リサイクルについて学び、生産ラインを視察した。多彩な活動を通じて日本の先端技術、文化、歴史、自然に親しみ、さまざまなクールジャパンに触れることができた。

 団員からは、「国民に対する法教育の普及過程や先進的な法治理念が印象深かった」「三権分立における裁判所の権限、裁判員制度の説明や裁判傍聴を通じ、日本の司法制度を体系的に理解できた」「大学教授との交流で日本の立法、司法について全面的に学ぶことができた」など思い思いの感想が聞かれた。8日間の訪日活動を通し、それぞれが今回の訪日で得た成果を今後の研究や生活に生かしていこうと強く意識する貴重な機会となったと思われる。

日程表 参加者の感想

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