「JENESYS2.0」中国母子保健代表団

 2015年6月28日から7月2日までの日程で、中国母子保健代表団 (団長=王巧梅 中国国家衛生・計画生育委員会 婦女児童健康服務司副司長)が来日した。本団は、中国国家衛生・計画生育委員会を中心とした、北京及び地方の母子保健関連機関や病院で活躍する青年で構成された計32名で、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、一般社団法人親子健康手帳普及協会が主催する母子手帳に関する勉強会に参加したほか、東京都・神奈川県・群馬県にて、産科医院や保健所などの施設を訪問・視察し、日本の母子保健に関する制度や運営システムに対する理解を深めた。また、歴史的建造物の参観や日本文化体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

日本の母子健康手帳、母子保健事業を理解

 一行は、親子健康手帳普及協会(顧問=福田貴代子 元総理夫人、高村治子 自由民主党副総裁・元外務大臣夫人)が主催する勉強会に参加し、「日本の母子手帳の内容と沿革」(厚生労働省)、「海外での母子手帳の普及例」(JICA)、「日中併記版母子手帳の説明」(親子健康手帳普及協会)をテーマとしたブリーフを受けたほか、代表団の王団長も「中国母子保健事業 発展と展望」をテーマとしたブリーフを行い、汪婉 中国大使夫人をはじめとした各国の駐日本国大使夫人など多くの参加者とともに、日本と他国における母子手帳の普及状況や、母子保健事業の概要について学んだ。勉強会後のレセプションには福田康夫元総理と程永華大使も出席して団員と交流し、中国における母子健康手帳の普及にかかる日中間の協力について確認しあう場となった。

 

東京・神奈川・群馬で訪問視察を実施、関係者と交流

 東京の愛育病院を訪問し、妊婦・乳幼児の健診や保健指導等についての説明を受けたほか、院内の施設を視察し、日本の産科医院が実施している事業や設備に関する知識を深めた。

 また、神奈川県では横浜市役所・横浜市中区福祉保健センター、群馬県では高崎市保健所を訪問し、それぞれの地域の概況に対応した具体的な母子保健事業についての説明を受け、乳幼児健診が行われる現場を視察した。

 各訪問先で、団員からは、健診対象者に受診の通知をする際の病院と自治体の連携について、他県に転居した場合や手帳を紛失した際に必要な手続きについて、母子保健に関するデータの収集方法についてなど、さまざまな質問が挙がった。多くの団員が今回の訪日活動を通して勉強になったこととして、日本の母子手帳の内容や配布方法が整っていること、母子保健にかかる保障が充実していること、病院や自治体が乳幼児にだけでなくその両親に対する教育やケアも重視していることなどを挙げた。

 

 そのほか、東京では皇居・二重橋、千葉では成田山新勝寺を参観した。群馬では岩井賢太郎富岡市長の歓迎を受け、世界遺産の富岡製糸場を見学し、高崎だるまの絵付け体験や和風旅館での温泉体験も行うなど、日本の歴史や伝統文化に触れることができた。

 5日間の多彩な活動を通じて、団員は母子保健分野はもちろん、幅広く日本に対する理解や関心を一層高め、日本を身近に感じる経験となった。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

ページトップへ