「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第21陣

 6月30日から7月7日までの8日間、中国大学生訪日団第21陣(団長=王占起 中国日本友好協会・政治交流部部長)が来日した。本団は、甘粛省・内蒙古自治区・寧夏回族自治区で日本語を学ぶ大学生と大学院生で構成された計100名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京都と秋田県を訪問し、日本の大学生と交流したほか、ホームビジットや異文化コミュニケーションに関するセミナー、地方自治体によるブリーフ、日本の文化・歴史・自然・環境・政治に関する視察など、「クールジャパン」をテーマとしたさまざまなプログラムに参加し、包括的な対日理解を深めた。

 

セミナー、大学訪問を通じて日本と日本人への理解を深め、同世代の友情を育む

 東京では、根橋玲子明治大学情報コミュニケーション学部教授より、「異文化の視点から見る日本人のコミュニケーション」をテーマとしたセミナーを受け、日本人と文化的背景の異なる人々とのコミュニケーションで起こる問題の理由について学んだ。続いて、学習院大学では日本の大学生と共に「異文化を学ぶ-こんなとき、どうする?」をテーマとした模擬授業に参加し、グループ討論を主としたワークショップを行った。二つの講義は互いにリンクし補完しあう内容となり、団員は日本と日本人への理解をより深めることができた。

 秋田大学では、日本の学生から大学生活が紹介され、グループ交流では互いの文化や食生活、学生生活を披露しあい、キャンパス見学を通じて日本の大学の雰囲気を味わった。東京と秋田の2大学での交流で、中国大学生は日本留学への夢を膨らませ、日本の大学生は流暢な日本語を話す中国大学生に大いに刺激を受け、同世代の友情を育んだ。

 

地方の魅力を満喫し、人々と心を通わせる

 秋田では、県庁で「秋田県の民俗文化・芸能・観光-文化財の保存と活用について」をテーマにブリーフを受けたほか、秋田県の友好交流都市である甘粛省との交流や秋田の方言について紹介を受けた。実際に「なまはげ太鼓」を鑑賞したり地元の名物料理を味わい、日本海や田沢湖といった自然に触れたり、角館で歴史ある武家屋敷を見学した団員は、秋田の魅力を十分に満喫したようだった。

 また、仙北市では4~6名ずつ18の農家に分かれてホームビジットを行った。ホストファミリーとの対面の際は緊張した面持ちだったが、実直な笑顔に迎えられ、各家庭で農作業や郷土料理を作ったり、浴衣を着たり書道をしたりして、それぞれバラエティに富み充実した楽しい一日を過ごした。団員からは、「言葉で言い表せないほど嬉しい体験」「日本の家庭を訪問する夢がかなった」「東京より秋田が好き」等の感想が聞かれ、別れ際には抱き合って涙を流す光景があちこちで見られた。

 

 そのほか一行は、東京で国会議事堂、有明清掃工場を視察し日本の政治と環境保護施策について理解を深めたほか、秋田では入道崎、千秋公園、田沢湖、角館武家屋敷を参観し、さまざまなプログラムを通して「クールジャパン」を体感し、包括的な日本理解を深めた。

 

 中国大学生からは、「日本について学んできたことを今回の活動で実際に体験し、より深く日本を理解できた」「一期一会を大切にし、交流した人達と引き続き連絡を取り合いたい」「日本人が家族のように温かく接してくれたのに感動した」「今回の体験を家族や友人に伝え、日中関係の新しい未来に向かって努力したい」など、思い思いの感想が聞かれた。

 8日間の多彩な経験は、学生たちの将来の目標に何らかの形で確実につながっていくに違いない。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

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