「JENESYS2.0」2015年度中国青年代表団

 7月14日から21日までの8日間、2015年度中国青年代表団(総団長=李青 中華全国青年連合会 副秘書長)が来日した。本団は、中華全国青年連合会及び中国各地の青年団体や企業の青年幹部で構成された59名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京都、神奈川県、静岡県を訪れ、企業訪問や交流会、日本文化プログラム、友好30周年記念式典等に参加したほか、「クールジャパン」を含め、さまざまな分野における視察・参観を通じ、対日理解を深めた。

 

分団ごとに分かれて包括的な日本について理解

 同団は第1分団(地方交流団)と第2分団(企業家交流団)に分かれ、それぞれ企業訪問や関連施設の視察を行った。日程前半、第1分団は国会議事堂を視察し、日本の政治体制やシステム、当時の建築技術について学び、午後は東京臨海広域防災公園を視察し、日本が日頃から行っている大規模災害への備えや体験学習について理解を深めた。第2分団は細野豪志衆議院議員を講師に招き、「日本の環境エネルギーと経済」についてブリーフを受け、日本の環境政策と歴史、再生可能エネルギーの開発や日中の環境協力等について学んだ。その後(株)内田洋行では、最先端の学習空間や教材について、毎日新聞社の関係先である東日印刷(株)では、印刷技術やカラー印刷の方法等について説明を受けながら見学し、いずれも日本の高い技術力に驚いていた。

 日程後半は神奈川県横浜市を訪問。第1分団は地方間交流を趣旨としたセミナーと地方団体マッチングを実施した。セミナーでは「日本の地方経済」についてマクロとミクロの両視点から2つの講演を聴講した。地方団体マッチングには4都市の地方青年連合会メンバーが代表として参加、日本の地方青年会議所と1都市ずつペアとなり、各々の組織の共通点と違いを確認しながら活動について具体的な意見交換を行った。第2分団のビジネスマッチングでは、日本企業17社によるプレゼンテーションと質疑応答、団員と交流を行った。今後の日中の企業協力やパイプ作りの場となり、双方にとって有意義な時間となった。また、地方青年会議所の会員らと共に、サマーコンファレンスを視察したほか、日本文化プログラムでは「からくり人形からロボットへ」をテーマに、日本独自に発展したからくり人形の歴史や仕組みについて説明を受け、団員全員が簡単なからくり人形の工作体験を行った。現代のロボットにも通じるからくりに、皆興味津々で、文化の継承や日本人のものづくりの伝統に関する質問が挙がった。中華全国青年連合会と(公社)日本青年会議所(JC)の友好30周年記念式典では、柴田剛介JC会頭や、JC日中友好の会・揚原安麿会長から、これまでの友好交流の歴史や、更なる日中関係強化への期待が述べられ、代表団の李青総団長からも、日中青年友好交流の促進や、今後の政治、経済、人的交流の重要性が語られた。

 

 残念ながら台風の影響により、予定していた香川県への訪問を取りやめることになったが、東京では東京国立博物館、浅草寺、江戸東京博物館、神奈川では三菱みなとみらい技術館や横浜美術館などを参観したほか、熱海で和風温泉旅館に宿泊するなど、多様な日本の魅力を体感した。団員のほとんどが初来日だったが、8日間の日程を通し、「日本企業の訪問や同分野の青年との交流は今後の業務に参考になった」「たくさんの日本人に温かく迎えてもらい感動した」「今回知り合った日本人とは継続的に連絡を取り続け、日中関係改善に少しでも尽くしたい」といった感想が聞かれた。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

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